韓国映画をけん引、「国民俳優」アン・ソンギさん死去

韓国映画を代表する俳優として長く活躍したアン・ソンギさんが5日に亡くなった。74歳だった。
2019年に血液がんと診断され、闘病を続けていた。昨年末の12月30日に自宅で食事中に食べ物を喉に詰まらせ、病院で治療を受けていた。
アンさんは1952年生まれ。57年に「黄昏列車」(キム・ギヨン監督)で子役としてデビューした。学業のため活動を休止して韓国外国語大学ベトナム語学科に入学し、卒業後の78年にスクリーンに復帰。演技生活は約60年間に及んだ。
80~90年代には「風吹く良き日」(80年、イ・ジャンホ監督)や「ディープ・ブルー・ナイト」(84年、ペ・チャンホ監督)、「チルスとマンス」(88年、パク・グァンス監督)など「コリアンニューウェーブ」と呼ばれた監督たちの作品に数多く出演。「鯨とり コレサニャン」(84年、ペ・チャンホ監督)、「太白山脈」(94年、イム・グォンテク監督)など海外でも注目された韓国映画には、必ずといっていいほどアンさんの姿があった。
2000年代も「シルミド/SILMIDO」(03年、カン・ウソク監督)、「光州5・18」(07年、キム・ジフン監督)などでベテランの安定感を発揮。韓国映画の顔として「国民俳優」と呼ばれる存在だった。
最後の映画出演は「ノリャン―死の海―」(23年、キム・ハンミン監督)。その後も復帰に意欲を見せていたという。

(Text&撮影:芳賀恵)