「僕にとって映画は神様そのもの、その神様に、たくさんの人に「男神」を見てもらえるようお願いしたい」遠藤雄弥の熱い思いが溢れた映画「男神」初日舞台挨拶

9月19日(金)映画「男神」が公開初日を迎え、都内で舞台挨拶が行われた。井上雅貴監督をはじめ、主演の遠藤雄弥、彩凪翔、岩橋玄樹、須田亜香里、アナスタシアが登壇し、制作の裏話や作品への思いを語った。

「男神」は建設会社で働く和田(遠藤雄弥)が姿を消してしまった家族を救うため、得体のしれない恐怖に翻弄されるファンタジーホラー。和田の働く建設現場に突如正体不明の穴が出現する。そこに迷い込んだ息子を探すため、和田は穴の奥へと入っていく。穴は不思議な森に繋がり、そこでは古代から続く儀式が行われていた。決して入ってはいけないと語り継がれる穴。禁忌を破り息子を救うため奥へと入っていく和田に待ち受けていたものは・・・

作品は全編を通して重苦しい恐怖と狂気が描かれているが、この日初日を迎えた監督、キャストは終始晴れやかな笑顔で撮影を振り返り大いに盛り上がった。

それぞれのお気に入りのシーンについて聞かれると遠藤は「やっぱり走るところ。キャスト皆さん、スタッフのみなさんと結集して撮影して、男神から逃げて、男神をどうにかするというシーンだったので、印象に残っています。前もって監督からたくさん走ってもらうと言われていたので、準備はしてきました」と笑顔で振り返った。
彩凪は「クライマックスの護摩焚きのシーン。すごい迫力があって、一発勝負の撮影で緊迫感が溢れていました」と話すと、監督が「護摩焚きのシーンは本物。止めると火が変わってしまうので40分回し続けた」と撮影秘話を披露。

映画の撮影地、愛知県日進市で生まれたという須田は「私が生まれた地から届けられる映像を皆さんに見ていただけて嬉しい。好きなシーンは乗馬のシーン。子供のころから遊んでいた愛知牧場だったので、次は私も乗りたい」と馬と地元への思いを語った。

岩橋は「(自分の演じた)裕斗がトラックや重機に乗った仲間を沢山連れてくるシーン。正義感あふれる裕斗らしいなと思った。ベテランのトラック運転手と車内でずっと二人だったので、何度も撮影しているうちに二人の絆が深まっていい思い出になりました」と笑いを誘った。
また、タイトル「男神」にちなんで「神様みたいな存在を聞かれると遠藤は「見えない物を信じる、見えない物に翻弄される、自分の中にあるものが神様。俳優として人生を送っていて映画は自分の仕事にも私生活にも欠かせないものだと思う。だから、映画そのものが僕にとっては神様。映画の神様に振り向いてもらう為にこの人生を全うしていると言っても過言ではないと思う」と熱く語り、「そんな神様にお願いしたいのが、今日公開の「男神」を沢山の人に観てもらいたい。いっぱい観てもらえると続編もあるかもしれない。まさに神頼み、祈っています」と力を込めた。

一方、「自分にとっての神様は僕です」とユニークな見解を披露したのは岩橋。「自分の人生を決めるのは自分。自分次第で自分の人生が決まる、神様は自分なのかなと思う」そんな神様に何を願うかと問われると「もっとモテたい」とぽつり、周りからは「じゅうぶんモテてるのに、これ以上どうしようと」と突っ込まれると「かっこよくなりたい。神様としてみんなを幸せにできるようにもっと頑張ります」と会場を沸かせた。

「男神」は9月19日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、TOHOシネマズ赤池ほか全国公開
■出演 遠藤雄弥 彩凪翔 岩橋玄樹 須田亜香里 カトウシンスケ 沢田亜矢子 ほか
■監督・脚本 井上雅貴
クレジット:©2025『男神』制作委員会
(レポート:小名美 比呂)