各レンタル店で驚異的高回転率を記録したVシネマ「ヒロミくん!全国総番長への道」から約2年。その続編となる映画『バトル・オブ・ヒロミくん! The High School SAMURAI BOY』がついに劇場へと進出した。公開初日となる10月5日には、東京・キネカ大森で主演と製作総指揮を務めた竹内力、共演の栞菜、倉葉さや、そして宮坂武志監督が舞台挨拶を行った。

長ランファッションに身を包み、日本一の番長になるために喧嘩旅を続ける謎の16歳高校生・ヒロミを熱演した竹内は「前回よりはパワーアップしています」と自信を覗かせ「Vシネマだとレンタルショップにしか置いてないし、宣伝にも限界がある。劇場公開をすることによって、作品を多くの人に観てもらえることができる。一人でも多くの方に観ていただくというのは、何物にも代えがたいものだから」と劇場進出への狙いを説明した。

主演のほか、製作総指揮を務めているが「製作総指揮として名前を入れるか入れないかは別として、今後も劇場公開の作品を撮っていきたいですね。メディアとも組んで、違った形での配信の仕方も考えています。製作として関わることも多くなるでしょう」とプロデューサーとしての更なる活躍へ意気込み。自ら作詞・作曲を手掛けた主題歌「男の時代」については「一晩で作りました。本当だよ、嘘だと思うだろ?」と不敵な笑みを浮かべながら「ド演歌です。俳優らしくセリフもあるし、カラオケも入っているので、覚えてくださいね」とアピールした。

一方、ヒロミくんの心優しい妹・白鳥愛子を演じた栞菜が「関西弁に苦戦しました。アクセントも自然な関西弁にしようと思って、発音のCDをもらって力を入れました」と熱演を振り返ると、竹内は「指導してもらったよね。そうそう中村獅童に指導してもらった」といきなりのオヤジギャグを投入。司会者から「こんなお兄さん、どうですか?」と聞かれた栞菜は「……ちょっと嫌ですね」とリアクションに困っていた。それでも「撮影中は力さんが優しくて、フォローもしてくれて、凄く助かりました」と仲の良さを覗かせた。

ヒロミくんが淡い恋心を抱くヒロイン・敦子役をオーディションで見事掴んだ倉葉は「ヒロイン役に選ばれたときは、奇跡だと思ってビックリ。クランクインの日は足がガタガタと震えてしまって、NGを連発しました」と初々しくコメント。竹内とは数多くのヒットVシネでタッグを組んでいる宮坂監督は「自分が子供の頃に好きだった邦画3本をチョイスしながら、作っていきました。素晴らしい役者さんが多くて、楽しい撮影になりました」とキャストたちに感謝していた。

そんな宮坂監督の言葉に竹内は「その通り。現場は楽しく、仕事は楽しくがモットーだから。俺は打ち上げのために仕事をしています」と笑わせながら「笑って、泣いて、明日の仕事の活力にしてくださいね」と観客にメッセージした。

映画『バトル・オブ・ヒロミくん! The High School SAMURAI BOY』はキネカ大森、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて公開中。
なお学ランを着用されているお客様に限り、500円(税込)で鑑賞可能。さらに詰め襟が5cm以上の場合は無料で鑑賞することができる。