この度、若手の監督として期待を集め、2008年ゆうばり国際ファンタスティック映画祭オフシアター部門審査員特別賞を受賞したものの、授賞式直前に若年性脳梗塞で倒れ、一度は映画も人生も諦めた吉田浩太監督の、病に倒れてしまったが為に上映が実現していなかった脚本・監督処女作であり初の中編となる『お姉ちゃん、弟といく』がとうとう念願の劇場公開を迎えました。
撮影から5年を経て、主演の【江口のりこさん】他、当時のキャストが初日舞台挨拶に駆けつけてくれました。

また、吉田監督の実体験をベースに作り上げた吉田浩太監督の原点となる自主映画時代の作品『象のなみだ』も連続上映されることとなり、主演の伊藤寛さんも登壇くださいました。

更に、吉田監督の復帰第一作であり現在全国順次公開中である『ユリ子のアロマ』がトロントのshinsedai映画祭に正式出品されることになったというニュースも飛び込んできました。

■登壇者■
吉田浩太 監督
『お姉ちゃん、弟といく』 江口のりこ(主演)、中村邦晃、菜葉菜、森本73子(声の出演)
『象のなみだ』 伊藤寛(主演)

■日時■6月19日(土)
■場所■池袋シネマ・ロサ

◆吉田 浩太監督
 <コメント>
 今日はワールドカップ真最中の中、こちらを選んでお越し頂きありがとうございます。この4〜5年間、ずっと『お姉ちゃん、弟といく』を上映したくてもがいてきました。ずっとシネマ・ロサ(公開劇場)には応援してもらっていて、今回こうして公開できることになりました。この場を借りて、お礼を申し上げます。
 病気をする前の『お姉ちゃん、弟といく』を撮っていた頃は怖いもの知らずというか、何でもやってやろうと思っていました。病気を経て良い意味でも悪い意味でも慎重になった部分もあり、病気の後に撮った『ユリ子のアロマ』よりも爆発的な作品だと思いますので、そういったところを比較してご覧頂くのも面白いかなと思います。
 また『象のなみだ』は自主制作時代の作品で、自分を投影した作品でもあるのでこうして上映することが出来、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

江口のりこさん主演の『ユリ子のアロマ』がドイツ・ニッポンコネクションに続き、カナダの新世代映画祭に正式出品されることが決まった知らせを受けて『ユリ子のアロマ』がフューチャーされた形で招待されているようで、映画祭の名前も”新世代”ということもあり、『ユリ子〜』を今のものとして捉えてもらえるのはとても嬉しいです。

◆江口のりこ
 <コメント>
 今日はお越し下さりありがとうございます。
 5年ぐらい前の作品だったので、もうどこかで上映されていると思っていました(笑)
 今回公開されると知って、とても嬉しいです。当時は皆さんとも初めてお仕事をご一緒したので、とても楽しい撮影でした。愛着もある作品です。
今日はワールドカップがある中、本当に、本当に、ありがとうございます。

◆中村邦晃
 <コメント>
 監督とは同じENBUゼミナール出身で、ご一緒したのはこの作品で2回目でした。
 なので、いつも通りにお仕事ができました。今日は暑い中起こし下さりありがとうございました。

◆菜葉菜
 <コメント>
 5年前の作品が上映されてとても嬉しいです。撮影に入る前から江口さんと共演できることが嬉しくて、ストーリーには江口さんの役を好きになるという設定もあり、本当にめっちゃ江口さんが好きでした!もちろん今も好きです(笑)

◆森本73子
 <コメント>
 本日はお忙しい中、お越し下さりありがとうございます。
 声だけの出演で、お姉ちゃん(江口)にも弟(中村)にも会わないで、監督と二人きりで画面に声を吹き込む、濃密な時間をすごしました(笑)

特別参加:『象のなみだ』主演
◆伊藤寛
 <コメント>
 吉田監督の自主制作時代の作品なので、劇場のスクリーンで実際に見られるとは思ってもみなかったので、本当にありがとうございますという気持ちでいっぱいです。今日は楽しんでいってください。