塚本晋也の世界的代表作から20年。
続編でもリメイクでもない、まったく新たな挑戦として全世界へ撃ち放つ監督最新作『鉄男 THE BULLET MAN』が、5/22(土)より全国公開されました。
公開初日となった22日、渋谷のシネマライズにて、監督の塚本晋也、エリック・ボシック、桃生亜希子、中村優子、ステファン・サラザンが登壇する初日舞台挨拶が行われました。
また、同舞台挨拶において、全米での配給が決定したという衝撃発表も!

天候にも恵まれた当日、開映前の渋谷シネマライズ前チケット売り場は、待ちかねた観客で通りまで埋まり、さながらお祭り状態。
そして二階まで満席となった劇場内にて、通常の1.5倍近い爆音で『鉄男THE BULLET MAN』の第1回目が遂に上映されました。

上映終了直後、まだ興奮冷めやらぬ中、出演者の中村優子、エリック・ボシック、塚本晋也監督、桃生亜希子、ステファン・サラザンンが登壇。
2分近く続いたスタンディングオベーションに登壇者全員が満面の笑み。
まずは、塚本監督から、「この日まで7年かかった。感動しています。ギャグも出ません」と感無量の面持ちでの挨拶から、舞台挨拶は始まりました。

主演のエリック・ボシックは、開口一番、「ティス・イズ・テツオ!!」と大声で叫び、会場を湧かせたあと、「日本のシネマアイコンである『鉄男』になれたのは本当に光栄です」とその喜びを表現。本作の完成に到るまでには、鉄男候補にジョニー・デップ、ティム・ロスの名前が上がっており、それについて司会者からの「ジョニー、ティムを抑えて”三代目鉄男”になった感想は?」という挑発的な質問にも、「あの人たち・・・・古い!」と茶目っ気たっぷりに言い放ち、会場は大爆笑。

また、舞台挨拶後半には、司会者から全米公開決定という衝撃発表が。
合計5社が争奪戦を繰り広げ、ベニチオ・デル・トロ主演「チェ」2部作を世界的ヒットに導いたIFC FILMSが北米配給権を勝ち取りました。
塚本監督は、「ついに……という感じです。理想的な会社に決まってうれしい」と手放しで喜んでいました。

「ぜひ続編を」という観客からの突然のリクエストも飛び出し、監督は「(92年の『鉄男II』以降)続編つくる! と言いながらも実現せず、”嘘つき呼ばわり”されたので、思っても『やる』とは言いません(笑)」と濁しつつも、先日のトライベッカ映画祭にて、監督が直接ロバート・デ・ニーロに「鉄男4」への出演オファーをしていたことをエリックに暴露されると、「今度はヘリコプターを使いますよ!」と思わず描いていた構想をカミングアウトし、会場を大いに湧かせていました!