映画業界初となる、らぶてつtwitter試写会の趣旨説明を上映の前に松竹山中、博報堂河野氏より行いました。
予告編を見ながら実際につぶやくテストを3回行った後に、サプライズゲストとしてつぶやきシローさんが登場し、お客さんから拍手でお出迎え。その後お客さんのフォトセッション経て、上映開始となりました。上映中は、リアルタイムで反映されるつぶやきに対してお客様から笑いが起きる場面や、参加者の携帯の光で通常よりも少し明るい場内、そして盛り上がってくる場面ではお客さんもツイートすることを忘れてスクリーンにくぎ付けになる等、ツイッター試写会ならではの光景が見受けられました。

■日時
5月17日(月)19時〜22時
■場所
松竹本社東劇ビル3F松竹試写室にて
■ゲスト
つぶやきシロー

以下、イベントの概要です。

松竹山中:
本日はご来場誠にありがとうございます。
私は、松竹の山中と申します。
本日の試写会の主旨についてご案内申し上げます。

私たち製作委員会は、この映画を一人でも多くの方にご覧いただくために、
“多くの人が共感できる作品であることを、しっかりと伝える”を合言葉に
しています。
この映画には、「49歳で電車の運転手になった男の物語」を軸に、鉄道、仕事、夢、夫婦、親と子、友情、ふるさと、そして愛など、さまざまなテーマが描かれています。
だからこそ、“多くの人が共感できる作品”だと、私たちは信じてやみません。
通常の映画は、絞り込んだ観客ターゲットに向けて、一つのメッセージを集中的に発信していきます。しかしこの作品の場合は、“多くの人が共感できる作品”であるからこそ、幅広い観客ターゲットに向けて、それぞれメッセージを伝えていくことが必要です。そのために私たち製作委員会は、幅広い多くの人が集まるネットを活用した“らぶてつ”プロジェクトを展開しています。“らぶてつ”については、後ほど担当者からご説明がありますが、本日のリアルツイッター試写会は、その一環として開催致します。

この試写会には「映画会社が上映中のツイートを容認することと同じだ!」といったご意見も寄せられ、賛否両論を巻き起こしておりますが、松竹としても、そして製作委員会としても、通常の上映で携帯電話の使用や“つぶやき”を容認することは断じてありません。本日お集りの皆様は、多くの方からフォローされている方々です。そして取材が入ることも、上映中につぶやくことも、あらかじめご了承くださった方々です。今回はあくまで「口コミ」と「実験」を目的とした試写会とご理解ください。映画史に残る「実験」かもしれません。この試写会を通して、鑑賞マナーについての議論が活発化することで、上映中のマナー向上の一助になれば幸いです。

幅広い多くの人が集まるツイッター上で、“多くの人が共感できる”この映画について、そして鑑賞マナーについて、大きな口コミが広がることを願って、本日の試写会を開催させていただきます。どうぞ上映と“つぶやき”を、存分にお楽しみください。

博報堂河野「らぶてつ」代表:
本日は、みなさまご来場、ありがとうございます。
私は、宣伝活動をお手伝いいたしております博報堂の河野と申します。

本日ご覧いただきます“RAILWAYS”は、多くの方々に共感を覚えていただける良い映画だと確信いたしておりますが、ひとつ懸念がございました。
“RAILWAYS”というタイトルから、『鉄道ファン』だけのための映画であると誤解されることでした。
もともと“RAILWAYS”、つまり、鉄道は、鉄道ファンだけのものではありません。
多くの方の家の近くには、小さい頃から慣れ親しんだ駅があり、多くの方々が電車に乗って通学・通勤します。電車に乗って旅をしたり、駅で、人と出会ったり、別れたりします。
『らぶてつ』とはそういう意味です。
鉄道を好きな人、旅行が好きな人、列車にまつわる想い出がある人、みなさんが共感できる感情の事です。
そういった、皆さんの心の中にある『らぶてつ』を感じていただけますように、私達はさまざまなコミュニケーション活動を行なっております。
お手元の資料にございますように、TV−CMから、中吊り、チラシ、YouTube動画や携帯電話のデコレーション・メール、そして、今日みなさまにお渡しできますようにご用意しておりますPCのウェブ・カメラで撮影しますと3Dのバタデンが浮かび上がるARトレカも、制作いたしました。
また、『らぶてつ』は、今日お越しの皆さんには親しい『つぶやき』と同じ4文字のひらがなで、どちらも「つぶ」が入っております。ツイッターの皆さまには、ぜひ、仲良くしていただければと、念じております。今日は、何とぞ、よろしくお願いいたします。

以下、上映終了後に行われたつぶやきシローさん囲み内容です。

Qツイッター試写会に参加しての感想は?
良かったです。良い映画で良かったです。
僕よりもみんなの方が、つぶやくのが速かったですね。(笑)
1つのシーンでもリアルタイムに他の人がどう思うのかもわかって、1人で見るよりも深く映画が見れました。みんなの意見を聞きながらの方が、より深く入り込めましたね。
この企画をやった松竹さんは勇気がありますよ。ゲストを僕しか呼ばないっていうのも勇気がありますし(笑)

Q上映中につぶやくのは大変でしたか?
長くつぶやこうとすると大変でしたね。映画に入り込んでしまうとつぶやきも少なくなりました。僕のつぶやきでうまく宣伝出来たかは分からないですけど、みんなのつぶやきを見て、映画を見に行く人が出て、「あーこういう事だったのか」と思いながら映画を見たらそれはそれで面白いかもしれないですね。

Q上映中に何回くらいつぶやきましたか?
20回くらいはつぶやきました。
つぶやかないでも良い映画かもしれないですね。(笑)良い映画なんですよ!
細かい所のこだわりが良いんですよね。野球少年(三浦貴大)の持っているパンの入っている袋が、ビニールではなくて、紙袋になっている所とか、電車が格好良くとられていて、
電車の画も良いですね。

Q他のお客さんについて
もっと荒れたりするのかとか思いながら、ツイッターの画面を見ていましたが、普通にみんな感動していましたね。もっとボロクソ書く人とかもいるかもとか思ってたんですけどね。普通に良い映画だったので、ツイッターでやらなくても良かったかもしれないですね(笑)あと、これだけのツイートを見た人の感想を聞いてみたいですね。参加していなかった人がどう思うのかを知りたいです。あんまり言うなっていう人もいるでしょうし。
携帯で打ち込む音も全然気にならなかったですね。新鮮な光景でした。

Q映画のPRをつぶやきでお願いします。
『RAILWAYS』別にALWAYSにあやかったわけじゃないよ。
よろしくお願いします。良い映画なんで。僕出てないけどね…
上映中は、リアルタイムで反映されるつぶやきに対してお客様から笑いが起きる場面や、参加者の携帯の光で通常よりも少し明るい場内等、ツイッター試写会ならではの光景が見受けられました。

【上映中のつぶやきに関する数字】
・総ツイッター数 870回
・1分間の平均つぶやき数 6.7回
・つぶやきさんのつぶやいた回数31回