『レッドライン』ロカルノ映画祭 ワールドプレミア上映 現地レポート
『レッドライン』海外プレス取材、続々決定!
ピアッツァ・グランデの公式上映前夜となった8.13、夜9時から、プレス試写が行われ、遅い時間の試写にも関わらず、試写会上はほぼ満席となりました。
当日の朝、現地の映画祭デイリー新聞、パルド・ニュースの1面を『レッドライン』飾った効果もあるかもしれませんが、なにより、日本のアニメに対する海外プレスからの高い関心が伺われる試写となりました。
その後も、スイス国営テレビ、スイスのラジオ局での生放送、ロシアのテレビ局、スイスのインターネットなど、電波媒体の取材が多く決定し、アニメファンに限らず、特に若い客層に対して「スカっとして、とにかくノレる映画」とアピールする作品、と絶賛を浴びました。また、辛口批評で有名な業界誌、ハリウッド・リポーターのアジア担当記者を始めとし、昔TVから始まったアニメ文化が、特に日本では劇場を席捲している。フィルムメイカーとして何か日本の観客の意識の違いを感じるかといった、マンガ・インパクトの開催や、日本でも大ヒットとなっている『サマーウォーズ』を意識した質問も多くみられました。
また、海外ならではの質問として、作品の中で描かれているヒロイン、ソノシー始め、女性キャラクターが、いづれもセクシーでダイナマイトボディなのは、なぜか?という質問が、新婚の小池監督に集中。
作品のクオリティは、普段は手厳しい批評家を含め、とにかく海外プレスからも大絶賛され、「世界的な3Dの流れにある中、なぜ2Dにこだわったのか?」「2Dでできる究極の表現は、まだまだ進化させることができるのか?」といった、小池監督のアニメーターとしての才能を見込んでの質問が相次ぎ、3Dは本当に観客が求めていることではないのでは?という過激な意見まで飛び出しました。
【作品データ】
監督:小池 健(『アニマトリックス“World Record”』)
脚本:石井 克人(『鮫肌男と桃尻女』『Party 7』『山のあなた 徳市の恋』)
榎戸 洋司(『新世紀エヴァンゲリオン』『トップをねらえ2!』)
櫻井 圭記(『攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX』)
原作:石井 克人
音楽:ジェイムス下地(『Party 7』『Survive Style 5+』)
アニメーション制作:マッドハウス(『時をかける少女』『パプリカ』)
『REDLINE』 監督:小池健
2010年春 全国劇場公開予定