宮部みゆき原作の同名小説を映画化した『ブレイブ ストーリー』が8日、遂に待望の公開初日を迎えた。この日新宿ミラノ1で行なわれた舞台挨拶に駆けつけたのは松たか子さん、大泉洋さん、ウエンツ瑛士さん、今井美樹さん、そして千明考一監督。1000人を越す観客が拍手と歓声で迎える中、本作についてそれぞれの想いを語ってくれた。

本作で11歳の少年・ワタルを演じた松たか子さんは「自信がなかったです。ワタルのイメージ通りかどうかは観てくださった方それぞれに感じて欲しいですね。声優をやったというのではなく、ワタルを演じた、という感じです。周りの方々の協力が自信につながって、演ることができました。」と語った。

水人族のキ・キーマを演じたのは大泉さん。登場するやいなや観客席から多くの歓声が響いた。「今日はこの作品を一緒に作り上げた、たくさんのスタッフを代表して来ましたが、皆さんの拍手を聞いてホントに感激しました。是非『ブレイブ ストーリー2』を作ってもらって、キ・キーマを主人公にしていただきたいですね(笑)。」

謎めいた少年・ミツルを演じたウエンツ瑛士さんは「観終わった時の気持ちはさまざまだと思いますが、どんなものでも大事にして欲しいですね。この作品に出逢えてホントによかったと思っています。映画に対する新しい考え方を教えてもらいました。」と語った。

歌手でも母親でもある今井さんが演じたのは運命の女神。「私自身まだ人生半ばなので、大いなる母のような女神という役はプレッシャーを感じました。この作品が語っていることは私自身いつも大切に思っていることで、どんな風に何を伝えるかを考えましたね。ワタルを導くというよりも、何かを引き出してあげるようなそんな役だと捉えました。娘と一緒に楽しめるような作品に参加できて嬉しいです。」

「皆で頑張って作り上げた、大切な作品です。これをキッカケにアニメーションを好きになっていただければ嬉しいです。」と監督。
この夏、ワタル達と一緒に勇気を見つける旅に出てみてください。

(umemoto)