東京のド真ん中にルーブル美術館が出現!
ハリウッドを代表する大物俳優二人が、初の来日記者会見揃い踏み!!

2006年4月6日(木)、新宿パークハイアット東京に隣接する、新宿パークタワー3F”パークタワーホール”にて、その内容の如く謎のベールに包まれ、これまでまとまった映像の露出がなかった、映画「ダ・ヴィンチ・コード」の、特別ダイジェスト版映像(35分)が、披露された。世界ではフランスに次いで2番目、アジアでは最速での上映となり、今世紀最大の事件の幕開けを予見させた。

会見は、金属探知機での手持ち検査や、携帯電話の持ち込み禁止に加え、暗視カメラで場内を監視するなど、通常では考えられないほどの、厳戒態勢の中、執り行われた。

この世紀の一大イベントを飾る、数々の催しとして、小説でもルーブルの象徴として語られている、ガラスのピラミッドが壇上に登場、更にレオナルド・ダ・ヴィンチの代表作、「最後の晩餐」が原寸大で配置され、その他にも壁面が大理石調に装飾されるなど、ルーブル美術館さながらの荘厳な雰囲気が漂っていた。

映画の内容は、ルーブル美術館の館長がダ・ヴィンチの有名な素描〈ウィトルウィウス的人体図〉に模して発見されることに端を発する。ハーヴァード大学教授ラングドンは、捜査への協力を求められ現場へと連れ出されるが、殺人の容疑をかけられ、館長の姪である、暗号解読官のソフィーと共に追われる羽目に。しかし、その途中ダ・ヴィンチが残した数々の謎や、歴史的真実が次々と解き明かされていく。

記者会見に臨んだのは、世界中の映画界でその演技力の高さを認められ、今やヨーロッパを代表する実力派、劇中では、主役を追い詰める刑事べズ・ファーシュ役のジャン・レノ。もう一人は、名実共にハリウッド№1の呼び声高く、オスカーの常連でもあり、主役のロバート・ラングドンを演じたトム・ハンクスが登場した。映画で初競演を飾り、ここ日本で行われた記者会見で再び合間見えた二人。即席のルーブルをバッグに、この大作に賭ける思いを語った。

◆記者会見の質疑応答内容

Q1、世界中でベストセラーの原作の映画化とうことですが、出演の依頼を受けた時、どんな感じを受けましたか?

トム:ロン・ハワードから電話で依頼を受け、本を読んでからすぐOKと答えた。

ジャン:ゾフィアさんから本をもらっていたので、随分、前に本は読んでいた。そしてとても面白いと思ったが、まさかその映画に自分が出演するとは思っていなかった。そしてアメリカから電話かかってきて、監督がロン・ハワード、主演がトム・ハンクスということを聞いた。撮影中、私が運がとても良かったと思ったのは、この今横にいるトム・ハンクスという偉大な俳優と3週間毎晩ルーブルに素晴しい絵を見ながら過ごすことができたことです。

Q2、いざ、役を演じるにあたってどのような解釈で取り組まれたのでしょうか?また監督から何かアドバイスなんかはあったのでしょうか?ご自分のアイデアなどもありましたら教えてください。

トム:小説の中にあるあれだけ膨大のインフォメーションをどういうふうにスクリーンに縮小するかが大事だと考えていました。私が演じたラングドンという人間は、自分の専門を全て知っているという人なので、私も全てを知っているフリをした。そして私の人生はいつもそうしている。

ジャン:私はシンプルな形で役作りをしました。本の全て、例えばオプスデイなどについて全てを知ることはできません。”厳しさ”というものがこの役に与えられたものだと思っている。この役を演じるにあたって考えたのは、どのようにしてこの人物の内面が引き裂かれ、ヒビが入っていうことであり、そこが一番興味深い点であった。

Q3、今回撮影でたくさんの絵をじっくりご覧になったと思うのですが、個人的に持って帰えれるとしたら、どの作品を持って帰りたいですか?

トム:これは映画では、カットされていますが、「ナポレオン一世の載冠式」 を盗みました。(ジョーク)

ジャン:勿論、「モナリザ」は誰もが知っている名画ですが、私はこの絵の前に立つたびに、違ったエモーション、感情が湧き上がるのを感じた。これがダ・ヴィンチの才能なんだなということを再認識した。私は絵画の愛好家ではありませんが、この映画のお陰で絵画の愛好というものを学びました。

Q4,原作の中で、ラングドンはツイードを着たハリソン・フォードということがかかれていましたが、それをどの程度、意識されましたか?また、ハリソン・フォードと自分はどっちがカッコイイと思いますか?
 
トム:おそらく7ページ目だったと思うけど・・・。最初の原稿からダンは書き換えたんじゃないかな?(ジョーク)。ハリソンは確かにカッコイイ男だけど、私の方がチャーミングだと思うよ。

Q5、お二人は初競演だと思いますが、会う前にお互いどのような印象を持っていて、実際仕事をされてどういう印象をお持ちになりましたか?

トム:とても最初は怖かった。”RONIN”や”LEON”などを見て、プロフェッショナルと感じたが、いつも誰かを殴ったり、誰かを追いかけたりで、とても怖かった。でも実際あったらジャン・レノはジャン・レノだった。ああいう役を演じるのは仕事だし、私を撃たないと約束してくれた。殴りもしないし、車でカーチェイスもしないと約束してくれた。

ジャン:とてもいいお金を貰ったから約束したんだ。確かにトムは押しも押されぬ偉大な俳優です。そして彼が出演した映画は歴史的に残る映画が何本もあります。トムを見ていると簡単に演じているように見える。しかしそれが簡単にやっているように見えるのは彼が偉大な俳優であるという印なのです。彼は偉大な才能を持った稀な人であるし、稀な大きなヒューマニティをもった人でもある。出会う前は俳優として尊敬していたが、今は人として非常に尊敬している。

Q6、この作品は封印ということがキーワードになっていると思うのですが、自信の中で封印していることで、教えていただけることはありますか?

トム:俳優という仕事は過去の体験から掘り起こして、役作りをする、これが仕事なんです。秘密を持たず、過去を掘り起こしみんなに見せることが役者の宿命だと考えます。

ジャン:トムの言ったことはその通りだと思います。わしたちは役を演じるにあたって他人の人生を演じるわけです。それには自分を分析する必要があります。いい役者とは、自分に対して秘密をもっていない人、自分自身をただしく分析できる人がいい俳優なんだと思います。

Q7、撮影中、撮影の合い間は何をしていましたか?

ジャン:トムと、芸術、家族、オリーブオイル、子供、友達の話をしました。でもべったりではなく、お互いの一人の時間も尊重した。

トム:私は連日仕事だった。1日も休まず仕事をしました。撮影は夜で、大変広い回廊をローラースケートで走り回った。(ジョーク)ルーブルは昼はお客さんで混雑しているが、夜はお客さんがいなくて「モナリザ」と二人きりになれるというスペシャルな体験を味わった。

Q8、オドレイ・トトゥについて、彼女との競演はいかがでしたか?

トム:素晴しい才能を持った女優だと思う。英語は上手だったが、暗号解読官という難しい役だったので、コーチがついて指導を受けてこなしていた。うまくゲームに乗って我々とやっていってくれた。

ジャン:彼女とは以前会ったことはあったが、撮影は初めてで、一番驚いたのは、彼女の持っているエネルギーの大きさです。体は大きくないがそのエネルギーの大きさはとても印象に残りました。今後、映画界で活躍してほしい。

『ダ・ヴィンチ・コード』
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
5月20日(土)より、日劇1+日劇3ほか全国東宝洋画系にて超拡大ロードショー!