日本でこれから力道山勝負です 『力道山』初日舞台挨拶
ー日本人が1番力道山を知らない。ー
このフレーズに心惹かれた人多いのではないか。
3月4日(土)渋谷シネセゾンで、主演のソル・ギョングさん 中谷美紀さん 萩原聖人さん 藤竜也さんをむかえ舞台挨拶が行われた。
初日の感想を代表してソルさん一言お願いします。
ソル・ギョング:私にとって3月4日は特別な日です。(2003年の3月4日、韓国で撮影が開始)2年前日韓合作で始まりました。この作品のほとんどは日本の空気を感じてもらうために日本で撮影しました。これは韓国と日本の作品です。本当に今日を迎えて感無量です。
感無量とおっしゃられましたが、力道山演じて苦労した事はなんですか?
ソル・ギョング:苦労した事は無かったです(笑)日本語の準備は3人の中谷先生、萩原先生、藤先生に教えてもらいました。皆さんお仕事の時間をさいてくださいました。どーやら、私とみなさんは耳の周波数が違うらしく、自分もイライラしてしまいました。そんな時わたしは、「ありがとうございません。」と言いました(笑)
中谷美紀:「玄界灘を渡ったが」という台詞のイントネーションがどうしてもうまく言えなくて、何度も音楽のように手を叩いて、時には厳しく教えてたんです。
萩原聖人:演技をする場所じゃないと、ダメな生徒で(笑)やっぱり、練習は苦手みたい。
と、お互い信頼している、仲の良い雰囲気が感じられました。
最後まで力道山に対し信義を貫く菅野役の藤竜也さんは、
藤竜也:いい仕事したなと思ってね。僕にとって力道山はヒーローで、この仕事を言われた時は無性に嬉しかった。子供のようにね。
また、ヒーローというけど、力道山はどういう人ですか?
藤竜也:栄光と悲しみを肩にひっさげて駆け抜けた男です。いつも、ジレンマを感じて。っそれに対するソルさんの演技がすばらしい。
最後日本語で「日本でこれから力道山勝負です。」とかっこよく流暢な日本語を話すソル・ギョングさんでした。フォトセッション中には他のゲストと日本語でなにやら喜びを分け合いつつ会話をする仲の良い様子でした。
国が違っても、映画をつくることへの情熱はどこでも変わらないもので、出演者、関係者の絆の強さを感じました。
(にいざわ あきこ)
3月4日(土)より、テアトル系、ワーナーマイカル、Tジョイ他全国東宝洋画系にてロードショー
□作品紹介
『力道山 』