10月29日、シネマ・ラセットにて、『スリーピングフラワー』初日舞台挨拶が行われた。
 
ヒロインの深雪の姉・千春は「しばらく何もないところで休んでください。妹さんに、あなたにも今必要なのは休息です」と医者に、とある田舎町での休養をすすめられる。g元気な深雪と物静かな千春。そして2人はキャベツ畑が一面に広がり、近くには湖もあるゆっくりと時間の流れる村にやってきた。紹介してもらったのは、ホテルとは名ばかりの古びた佇まい。緑豊かな自然と、ホテルのオーナー“オヤジ”、息子の正午、釣り人、峰さん。ヒッピー姿のかず子、個性的でどこか影のある人々とのふれあいの中で深雪と千春は自分に何が必要なのか気付く…

フジテレビの競馬情報番組「うまっチ!」でお天気コーナーを担当し、人気急上昇中の工藤里紗(深雪 役)は、今作が映画初出演にして初主演。「本当に良い映画だと思います、私にはあまり期待せずに(笑)観て下さい」と挨拶。それに対し、共演の藤真美穂(千春役)は「初出演とは思えない工藤さんに注目して観て下さい」と、一週間の撮影の合宿で同じ部屋だったというだけあり、昔からの友達のような仲の良さを伺わせた。正午役の高野八誠は「工藤さんとのラブシーンがあったのですが、あまりにも工藤さんが恥ずかしがるので、こっちまで恥ずかしくなりました(笑)」釣り人役のマメ山田は、ロケ地でカニにはさまれ、「カニは腹がたつ」と言ったり、写真撮影の際に工藤の足に抱きついてポーズをとるなど、撮影現場でムードメーカーだったと言われているだけあり、随所で会場の笑いを誘った。工藤に「お酒臭い!」と言われていた監督は「スローでメローな感じでやったので、そんな感じで観て下さい」と挨拶。それに対し、「なんだそれ!」と出演者達からのつっこみも。

また、作品中の深雪の入浴シーンについて工藤本人は「無くても良いシーンです」。それに対し監督は、客席の工藤ファンの男陣を指しながら「この人たちの為のシーンです」。ファンらそんな監督へ「ありがとうございます!」と答えるなど、劇場内が一体感に溢れる笑いの絶えない舞台挨拶となった。
(t.suzuki)

☆10月29日(土)より渋谷シネ・ラセットにてレイトショー順次全国公開

□作品紹介スリーピングフラワー