日本が誇る国際派アクションスター・倉田保昭。30年以上にわたりアクション界の第一線で活躍しつづける“世界のクラタ”が、構想5年、準備期間2年を経て、製作総指揮・原案・脚本・主演を兼ねて完成させた超娯楽アクション、『黄龍』。その倉田保昭と出演者である照英の二人の舞台挨拶がおこなわれた。大学時代は槍投げの選手として関東学生選手権大会で優勝し、最近ではテレビでもそのスポーツマンぶりを発揮する照英が、今作品で本格的アクションに挑戦した感想などを打ち明けた。

照英「映画に取り組んでいる倉田さんはつねに前向きで、どうやったらアクションとして観客に一番楽しんで見てもらえるのか、そういうことを実に多く学ばさせていただきました。僕の映画出演の第一作としては充分な体験になったと思っています。ワイヤーアクションには股間のあたりをきつく締め付けられました。こんなに難しいものとは思いませんでした。もう命がけでした。撮影が終わってからも身体が興奮してて眠れませんでした。心はもう一度挑戦したいと思ってるんですが、身体はもう二度とやりたくない、というふうに拒否しています。」

倉田「照英さんが窓に飛び込むシーンは、飴ガラスでやるはずだったんだけどどうしても間に合わなくて、飴ガラスじゃなくて強化ガラスだったんです。身体に刺さったりするんですが照英さんきちんとこなしまして、それにはとても感激しました。現場はみんな拍手でした。私はあまり人を誉めませんが、彼はイケますよ。世界に通用するアクションスターになれるんじゃないかな?ですから来月照英さん、私のかわりに香港行って映画とってきてください。(笑)」

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(綿野かおり)