2026年5月から10月まで、全国5都市で「台湾文化センター 台湾映画上映会2026」が開催される。日本初上映の10作品のほか再上映の希望が多い6作品を無料上映。上映後には監督やゲストのトークイベントも企画されている。

第1回上映会は5月16日に札幌市の北海道大学で、ワン・トン(王童)監督の『海をみつめる日』(1983年)の上映と台湾文学研究者の唐顥芸氏によるトークイベントを行う。本作は台湾郷土文学の映画化ブームのきっかけとなったもの。原作者の黄春明氏が脚本も手がけている。入場は無料。(参加申し込みについては下記を参照)

■新人監督から巨匠まで

 同上映会はこれまで東京と大阪だけで開催してきたが、今年は北海道・東京・神奈川・京都・大阪の5都市、9会場に拡大。より多くの人に新たな台湾映画の魅力を届ける。

『海をみつめる日』(原題『看海的日子』(台語版)、ワン・トン監督、1983年)スチール
『海をみつめる日』(原題『看海的日子』(台語版)、ワン・トン監督、1983年)

日本初上映作品のうち7作品はほぼ新人監督による長編デビュー作。残り3作品は台湾ニューシネマ以前の時代を代表する巨匠たちのデジタル・リマスター版だ。上映会キュレーターを務めるリム・カーワイ監督は近年の台湾映画の変化について、「題材の多様化や表現の自由の広がりだけでなく、国内興行や国際映画祭での評価においても以前にも増して成功を収めつつある。これは台湾政府の助成や民間の映画産業による支援と育成、そして映画文化の浸透の結果だと思う」とコメントしている。

上映スケジュールは下記を参照。各会場のトークイベントのゲストは順次発表される。

(Text:芳賀恵)

「台湾文化センター 台湾映画上映会2026」

<期間>2026年5~10月(全10回)

<会場>台湾駐日本代表処台湾文化センター/北海道大学/大阪大学/ユーロライブ/京都大学/中央大学/慶應義塾大学/日本映画大学/シネ・ヌーヴォ

<参加方法>参加無料、事前申し込み制。申し込みは各回7日前の昼12時よりPeatixで先着順で受け付ける。Peatixは事前登録が必要。
<Peatix> https://taiwanculture.peatix.com/

*シネ・ヌーヴォのチケットはPeatixではなく劇場HPで扱う。

<上映作品(日本初上映)>
『あの写真の私たち』(原題『那張照片裡的我們』、フィル・タン監督、2025年)
『うなぎ』(原題『河鰻』、チュウ・ジュンタン監督、2024年)
『宵闇の火花』(原題『愛作歹』、チュウ・ピン監督、2024年)
『夜明けの前に』(原題『南方時光』、ツァオ・シーハン監督、2025年)
『甘露水』(原題『甘露水』、リン・ジュンニー監督/ホアン・バンチュエン監督、2025年)
『深く静かな場所へ』(原題『深度安静』、シェン・コシャン監督、2025年)
『荒野の夢』(原題『我在荒野做了一場夢』、シェン・コシャン監督、2025年)
『海をみつめる日』(原題『看海的日子』(台語版)、ワン・トン監督、1983年)
『小さな町の恋 デジタル・リマスター版』(原題『小城故事』、リー・シン監督、1979年)
『今夜は帰らない デジタル・リマスター版』(原題『今天不回家』、バイ・ジンルイ監督、1969年)

<上映作品(アンコール上映)>
『余燼』(原題『餘燼』、チョン・モンホン監督、2024年)
『タイペイ、アイラブユー』(原題『愛情城事』、イン・チェンハオ監督他、2023年)
『燃えるダブルス魂』(原題『乒乓男』、ホン・ボーハオ監督、2024年)
『夫殺し デジタル・リマスター版』(原題『殺夫』、ソン・ジュアンシャン監督、1984年)
『猟師兄弟』(原題『獵人兄弟』、スー・ホンエン監督、2024年)
『金魚の記憶』(原題『(真)新的一天』、チェン・ホンイー監督、2023年)

<上映会スケジュール>
■5月16日(土):北海道大学/学術交流会館小講堂
上映作品:『海をみつめる日』
トークイベント:唐顥芸氏(台湾文学研究者、同志社大学准教授)

唐顥芸氏

■5月30日(土):大阪大学(豊中キャンパス)/大阪大学会館講堂
上映作品:『あの写真の私たち』

■6月7日(日):ユーロライブ(東京都渋谷区)
上映作品:『余燼』、『タイペイ、アイラブユー』、『うなぎ』

■7月11日(土):京都大学(吉田キャンパス本部構内)/HORIBAシンポジウムホール
上映作品:『小さな町の恋 デジタル・リマスター版』

■7月18日(土):中央大学(多摩キャンパス)/3号館3551教室
上映作品:『今夜は帰らない デジタル・リマスター版』

■7月25日(土):慶應義塾大学(三田キャンパス)/北館ホール
上映作品:『宵闇の火花』

■8月1日(土):日本映画大学(新百合ヶ丘キャンパス)/大教室
上映作品:『夜明けの前に』

■9月19日(土):ユーロライブ(東京都渋谷区)
上映作品:『燃えるダブルス魂』、『夫殺し デジタル・リマスター版』、『甘露水』

■10月4日(日):シネ・ヌーヴォ(大阪市西区)
上映作品:『余燼』、『猟師兄弟』、『金魚の記憶』、『深く静かな場所へ』

■10月24日(土):台湾文化センター(東京都港区)
上映作品:『荒野の夢』

<台湾文化センタHP>
*上映作品の概要、トークイベントの情報はこちらへhttps://jp.taiwan.culture.tw/