アニメ版に続き、吉岡里帆×水上恒司W主演の実写映画版を見るべき理由とは。 8月29日(金)公開! 映画「九龍ジェネリックロマンス」

「恋は雨上がりのように」の眉月純のヒット作・累計発行部数150万部超えの「九龍ジェネリックロマンス」(集英社 / ヤングジャンプ連載)が、Wメディア化!今年4月にテレ東系列にて放送されたTVアニメ版に続いて、8月29日(金)より実写映画版が全国公開される。
九龍城砦の不動産屋で働く過去の記憶がない鯨井令⼦と、誰にも明かせない過去を持つ先輩社員の⼯藤発。⼆⼈の距離が近づくほど過去と現在、そして九龍城砦の謎は深まっていく。

主演は、映画「正体」(24)で第48回⽇本アカデミー賞最優秀助演⼥優賞を受賞した吉岡⾥帆。先輩・工藤に対する恋心を抱く鯨井令⼦を繊細に演じ、純粋さと艷やかさを見事に表現した。
そしてもう一人の主演が、「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら」(23)で第 47 回⽇本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞した⽔上恒司。工藤の一見ガサツな言動の裏にある弱さと熱情をシームレスに好演。予告編を公開しているYouTubeに集まった「若すぎるのでは」という懸念の声を見事に吹き飛ばしている。
そして注目は、巨⼤製薬会社の社⻑・蛇沼みゆき役に⻯星涼。⾦⿂茶館の店員タオ・グエン役に栁俊太郎。靴屋の店主で令⼦の親友になる楊明役に梅澤美波(乃⽊坂46)、 ⼩⿊役に花瀬琴⾳、ユウロン役にフィガロ・ツェンという納得の布陣。

原作漫画の実写化と言えば、その再現度に関心が集まる。実写映画版「九龍ジェネリックロマンス」の冒頭、鯨井が出社前にスイカを食べ煙草を吸うシーンを観ると、漫画のコマ割りの再現ではないことがわかる。しかし巨大な九龍の外観全体を映すインパクトのあるカットでは漫画の見開きにならっている。
こうした必要に応じたメリハリとキャラクターの感情にじっくりと寄り添うバランスの良い演出は、「先輩と彼⼥」(15)、「記憶の技法」(20)、「君は放課後インソムニア」(23)、といった漫画原作映画化の手腕の確かさに定評がある池⽥千尋監督ならでは。

九龍城砦と言えば、今年1月に公開され大ヒットした「トワイライト・ウォリアーズ 決戦! 九龍城砦」で舞台となった混沌とした魔窟の九龍城砦をイメージする方も多いだろう。「九龍ジェネリックロマンス」では、迷路のような九龍城砦が人情の温かさと生活感溢れるにおいの街として描かれていることも、謎を解く手がかりと言える。
九⿓のシーンは全編台湾で撮影が行われた。台湾ロケでは現地のスタッフも⼤勢参加。二人が初めてデートをする⻩昏横丁は営業中の商店街がロケ地に選ばれ、お店の方々が店員役で出演しているという。どこか懐かしく温かい雰囲気の鯨井たちが勤める不動産屋の内部や屋上、工藤の婚約者の存在を知ることになる⾦⿂茶館、鯨井の住む部屋も、 台湾でスタッフが⾒つけたロケ地が使われている。
原作は現在も連載中だ。アニメ版と実写映画版は、原作を中心にした衛星のように肉薄しながら離れて近づいてと独自の軌道を描き、クライマックスに向けてあり得たかもしれない世界線として楽しめる。
そんな楽しみ方ができるのは、まさにこの「九龍ジェネリックロマンス」という原作だからこそ。ぜひアニメ版、実写映画版、原作と併せて、この微熱のような終わらない夏の世界に浸って頂きたい。
(Text:デューイ松田)
作品情報

映画「九龍ジェネリックロマンス」
キャスト:吉岡 ⾥帆/⽔上 恒司/栁 俊太郎/梅澤 美波(乃⽊坂46)/曾 少宗(フィガロ・ツェン)/諏訪 太朗/三島 ゆたか/サヘル・ローズ/関⼝ メンディー/⼭中 崇/嶋⽥ 久作/⻯星 涼/花瀬 琴⾳
原作:眉⽉じゅん「九⿓ジェネリックロマンス」(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)
監督:池⽥千尋 脚本:和⽥清⼈・池⽥千尋 ⾳楽:⼩⼭絵⾥奈
制作プロダクション:ROBOT 制作協⼒:さざなみ
企画・配給:バンダイナムコフィルムワークス
2025 年/117分
コピーライト:©眉⽉じゅん/集英社・映画「九⿓ジェネリックロマンス」製作委員会
作品公式サイト&SNS
公式サイト:https://kowloongr.jp/
公式X:https://x.com/kowloongr_j
公式Instagram:https://www.instagram.com/kowloongr_jp/
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ハッシュタグ:#九⿓ジェネリックロマンス #九⿓GR