アスミック・エース配給にて2016年1月9日(土)公開となります、芸能界の嘘とリアルを現役アイドル加藤シゲアキが描いた問題作を、初主演・中島裕翔を迎え、『GO』『世界の中心で、愛をさけぶ』の行定勲監督が映画化した『ピンクとグレー』。

この度、原作者である加藤シゲアキさんと行定勲監督が、加藤さんの母校である青山学院大学を訪問、現役大学生と討論会を実施いたしました。

『ピンクとグレー』青山学院大学トークイベント 概要

【日程 】12月26日(土) 
【登壇者】加藤シゲアキ、行定勲監督
【場所 】青山学院大学 アスタジオ ホール (東京都渋谷区神宮前5-47-11)

「ピンクとグレー」原作者であり、青山学院大学OBの加藤さんが会場に姿を現すと、会場に集まった約120名の現役大学生から大きな歓声と拍手で迎えられました。
本イベントでは、小説を書こうと思ったきっかけ、作品について語っていただき、また大学生から多数寄せられた質問を加藤さんにお答えいただきました。
さらに、行定監督が登場し、原作者×監督というクリエイター同士の熱いトークが繰り広げられました。
最後には、これから夢に、社会に向かって飛び立っていく学生たちに向けて、お2人からメッセージが贈られ、学生たちはとても真剣な表情で聞き入っていました。

MC.:母校に久しぶりにお越しになっていかがですか?

加藤:「ピンクとグレー」原作者であり皆さんのOBになります、加藤シゲアキです。
青山学院大学を卒業して7年経ちますが、卒業して以来始めて来ました。
校舎を少し散策したんですが、随分変わりましたね。
僕が通っていた頃の校舎は、古かったのに今はとてもきれいになっていて、羨ましいです!(笑)

学生:.小説を書こうとしたきっかけを教えてください。

加藤:(小説を書くことに)憧れていたんですね。
仕事でブログやエッセイを書くことがあって、ゼロから何かを生み出すことっていいなと思うようになったんです。
20歳の時、25歳までに小説が書けたら格好良いなと思ったのが動機で、
ある時、事務所からも書いてらと言ってもらえたて、書いたのが「ピンクとグレー」です。

学生:.加藤さんが書いた「ピンクとグレー」「Burn.-バーン-」「閃光スクランブル」は全て
渋谷が舞台となっており、青学も渋谷にあります。渋谷という町に特別な感情がありますか?

加藤:一番大事なことだと思うのですが、自分にしか書けないことと思った時、
芸能界と学生時代を過ごした渋谷の景色だったんです。
15年くらい渋谷を見てきたのですが、渋谷は変化が早くて生き物のようなんです。
だから自分にとって特別な街ですね。

学生:映画に出てくる「やらないなんてない」というセリフが印象的でしたが、
原作でも重要のキーワードであったように思います。そこで加藤さんが
今「やらないなんてない」と思うことはありますか?

加藤:「ピンクとグレー」を書き始めてたのがよく覚えているんですが、2011年2月15日で
原稿締め切りが2011年3月31日だったんです。
書くことは楽しい反面、苦しいことも多いんですね。ちょうどこの時期、震災もあって日本全体が大変な時期でもあり、
自分もいろいろあって大変だったんです。今思えばですが、その時自分にしかできないことをしようと、
それがあのセリフになったんだと思います。
全てのことに言えることだと思うのですが、男だったら覚悟を決めて続けないといけないと感じました。

学生:.小説の各章のタイトルをを飲み物の名前にした理由や、込められた意味はあるんですか?

加藤:元々、小説では言葉遊びのようにタイトルをつけていたんですね。
でも最後は編集の人と話し合って決めました。
小説の中に登場する飲み物をタイトルにつけているんですが、
年齢によって飲む飲み物って違いますよね。20歳をこえればお酒を飲みますし。
だから、人と時代を反映させたら面白いかなって。

学生:.就活では自分を魅せることが必要になると思うのですが、アイドルと作家として芸能界で
自分を表現している加藤さんにうまく自分を魅せる方法やアピールする方法を教えていただきたいです。

加藤:自分自身、自己アピールは得意とは思っていないですね。
人からよく思われたくて行動したり、緊張してしまって自分らしくなくなってしまう。
だから僕の場合は、とにかく実績を作って自信をつける!(コンサートなどの)ステージでいえば、
この世に自分は1人しかいないんだ!と思うことが多いですね。
アドバイスとしては、挨拶をするなど基本的なことをしっかりして、
相手にしっかり伝えることが大事なんじゃないでしょうか。

学生:.私たちはこれからの就活で気持ちが疲れてしまうことが増えると思うのですが、
加藤さんはどのように自分に自信をつけていますか?

加藤:僕の場合は、一生懸命にやる、作る、練習する、そして自信につなげることですね。
費やした時間は無駄にはならないし、次に活かせれば良いと思います。
良くないところは見直して、良いところは残して、試行錯誤してみることですね。