本日6月27日(土)より公開しました、映画『きみはいい子』初日舞台挨拶が行われました。

日程:6月27日(土)13:01〜 13:30
場所:テアトル新宿
登壇者:高良健吾(27)、尾野真千子(33)、高橋和也(46)、
喜多道枝(80)、加部亜門(12)、三宅希空(6)、呉美保監督(38)

MC:拍手でお迎えください。高良健吾(こうら・けんご)さん、尾野真千子(おの・まちこ)さん、高橋和也(たかはし・かずや)さん、喜多道枝(きた・みちえ)さん、加部亜門(かべ・あもん)さん、三宅希空(みやけ・のあ)さん、そして、呉美保(お・みぽ)監督です!
まずは皆さまに嬉しいご報告があります。カンヌ、ヴェネチア、ベルリンに並ぶ世界四大映画祭の一つとして名高い「第37回モスクワ国際映画祭」(2015年6月19日〜26日)のコンペティション部門に、このたび日本から唯一出品されておりました、映画『きみはいい子』が、NETPAC賞(The Network for the Promotion of Asian Cinema / 最優秀アジア映画賞)を受賞いたしました。皆さま、受賞の喜びと共にご挨拶をお願いします。

呉:昨日まさにロシア・モスクワから帰ってきました。受賞のタイミングは帰国していて立ち会えなかったのですが、連絡は帰って来てから頂きました。受賞も嬉しいですが、現地のロシアの方々に良い感想も頂けたことがとても嬉しくて、今作を撮って良かったと思いました。

高良:僕もとても嬉しいです。言葉や環境が違う海外の映画祭で日本映画が評価を頂くことは、自分が信じていることが認められたようで嬉しいです。

尾野:ひたすらに嬉しいです。昨日の受賞の瞬間は美容院にいました。その時にメールが届きましたので店内にも関わらずガッツポーズをしてしまいまして・・ほかのお客様にご迷惑をお掛けしました(笑)。最高のご褒美を頂きました。

高橋:今日からこの映画が始まります。良い賞を頂き幸先の良いスタートです。どうぞ皆さん、沢山の方にこの映画をお勧めくださいませ。

喜多:沢山のお客さまの前で受賞のお知らせができること、本当に良かったと思います。監督、皆さまおめでとうございます。

加部:今日は雨のなか、ありがとうございます。賞を頂いたこと、嬉しいです。この映画に参加できて良かったです。世界中の人に観てもらえる映画だと思います。

三宅:賞を頂いたこと、とっても嬉しいです。

MC:呉監督、昨日モスクワから帰られたということですが映画について現地ではどのような感想がありましたか?

呉:日本の社会問題を描いた作品ですが、どこの国にも共通することで、だからこそ描くべき内容だと言われました。実際私も海外の映画祭の出品が決まった時、どこの国、どこの街、どんな人にでも起きている出来事なんじゃないかな、と思いました。

MC:高良さんは今回初めての教師役を演じられましたが、加部さんはじめたくさんの子どもたちと接してみて、発見したこと、あるいは驚いたことはありましたか?

高良:ベテラン教師ではなく新米教師役だったので、教師じゃなくても新人ってうまくいかないことが多いと思うんです。そういったことは自分も経験があったので自然に演じることができました。生徒たちとは“子どもだから”とは接してなかったです。向き合っていました。

MC:高良さん演じる小学校の先生の先輩として出演された高橋さん、監督の前作『そこのみにて光輝く』とは打って変わった役柄でしたね。

高橋:前回は悪魔みたいな役でしたが今回は天使みたいな役で(笑)。役作りのために実際の学校に監督と行ったんですが、そのとき「はじめまして」と言われて・・理由を聞いたら前回は前回、今回は今回と言われました。気の強い人だなー、と思いました(笑)。

MC:尾野さんは、あやねちゃん役の希空(のあ)ちゃんとは『アナ雪』を一緒に歌ったり、現場ではとても仲良しだったそうですね。久しぶりの希空ちゃんとの再会はどんなお気持ちですか?

尾野:可愛い・・(笑)。可愛いですね。一度は自分の娘になった子ですから親の真似をしちゃいます。実は『アナ雪』について詳しくは知らないんです(笑)。二人とも“エルサ”役でした。エルサが二人です(笑)。

三宅:楽しかったです。二人ともエルサ役で尾野さんに一緒に歌を歌ってもらいました。

MC:あきこ役を演じた喜多さんにお聞きします。ちょうど一年前の今頃小樽で撮影されていましたが、撮影中いちばん印象に残っているシーンはどこですか?

喜多:快適な気温でとっても良い季節でした。監督を始め、女性の多い現場で温かい雰囲気の現場でした。

MC:加部さんは今日、高良さんと高橋さん、ふたりの先生と一緒ですが、現場での岡野先生、大宮先生はどんな先生でしたか?

加部:高橋さんが実際の学級で撮影するときに生徒たちが集まってきていたのですごいと思いました。高良さんも生徒役の皆に慕われてワイワイしていました。本当の先生みたいでした。

MC:この映画の試写会アンケートに「映画を見終わったあと誰かを抱きしめたくなった」という感想がとっても多いんだそうです。 そこで皆さん、『きみはいい子』初日を迎えた今日、いま一番抱きしめたい人は誰ですか?

尾野:家族ですね。父と母はもちろん、3人の姉も抱きしめたいです。普段はしないけど姉妹もアリだなって(笑)。

MC:そういえばプレミア試写のときに、「最近誰を抱きしめたか?抱きしめられたか?」をお尋ねしたときに、尾野さんが高良さんに宿題(「親にハグ」)を出されてましたけど、その後宿題はやったんでしょうか?

高良:その後まだ両親と会ってなくて・・(笑)。今日会う予定なので今日します!でもいま抱きしめたいのは呉監督です。前に取材のとき「誰を抱きしめたいか?」の質問に出産されたばかりの呉監督と答えたんです。なので初日と受賞の祝福に。

—高良、呉監督ハグする。(一同拍手)

呉:高良さんのファンの方、すみません。何もしないでくださいね(笑)。

MC:本日は誠にありがとうございました。高良健吾(こうら・けんご)さん、尾野真千子(おの・まちこ)さん、高橋和也(たかはし・かずや)さん、喜多道枝(きた・みちえ)さん、加部亜門(かべ・あもん)さん、三宅希空(みやけ・のあ)さん、そして、呉美保(お・みぽ)監督でした。