MC:
「孫悟空」と同じく『西遊記』のメインキャラクターでもあります猪八戒、沙悟浄を演じてらっしゃいますが、今回のオファーを受けた時のお気持ちと、実際やってみて、如何でしたでしょうか?

近藤さん:
今まで、「ブタじゃねーよ!カッパじゃねーよ!」って否定してきましたけど、
ついに本家から認めたれた!と思って引き受けようと思いました。
でも全然連絡が来ないしちょっと待ってよ!声取ってないよ!

箕輪さん:
台本も来てませんよ!

MC:
え?どういうことですか?お客さんポカンってなってますよ!

ハリセンボンのお2人:
私たちがポカンですよ!!

近藤さん:
え?じゃあ私たちが生で声をやるってことですか!?(笑)

MC:
おかしいですね。
じゃあこれを皆に観てもらいましょうか今劇場でかかっている予告編です。

(スクリーンに予告動画が流れるも吹替えキャストのハリセンボンのところが
ハリセンボン?とっていて会場から笑いが起こる)

近藤さん:
ちゃんと名前が出てましたよ!

MC:
ちゃんと、みました??しょうがないなぁ、すいません今の予告のハリセンボンさんの部分だけ映してもらえますか??

(もう1度スクリーンにハリセンボン?と映し出される)

近藤さん:
ちょっと何なんですか!?
MC:
えー、ハリセンボンさんはこの作品の猪八戒、沙悟浄のイメージキャストなんですよ。
それにこの映画の猪八戒と沙悟浄は全く喋りませんし!

ハリセンボンのお2人:
イメージキャスト!!?

近藤さん:
お客さん拍手とかおかしいでしょ!
高いハチミツ飲んで喉の調子整えてたのに。始めから言ってよ!

MC:
斎藤さんの三蔵法師に山寺さんの「孫悟空」だけではお供が少なくて心細いでしょ?
さすがよくお似合いです。改めて、紹介しましょう、猪八戒、沙悟浄のイメージキャストのハリセンボンのお2人です!!!

近藤さん:
とんでもねー!映画だよ!とんでもねー!映画だよ!!(なぜか2回)

箕輪さん:
とんでもねー!(小声で)

MC:
あ!この映画のメインコピー頂きました!!さすがイメージキャスト!いい仕事ぶりです。
でも、普段ドキュメンタリー作品とか多いと思うので、この映画は面白かったでしょ?

近藤さん:
マイケル・ムーアじゃねーよ!
映画を見た時に声がないから薄々気づいてはいたんですよね・・・
映画はとても面白かったです。

箕輪さん:
私たちの思っている内容と違って裏切られました!

(会場の通路に佇むお坊さんが気になりだす登壇者の方々、会場からもクスクスと笑が起き始める)

MC:
斎藤さんは映画通ですが、改めてチャウ・シンチー作品はいかがですか?

斎藤さん:
予測できる部分とまさかという部分があると思うんですが、
彼の場合は全てが計算しつくされていると思うんですよね。
トータルコーディネートされているというか。チャップリンに近い気がします。

MC:
貫地谷さんに伺いたいと思うのですが、
チャウ・シンチー作品は女性から見てどんなところが魅力的ですか?

貫地谷さん:
とにかく面白いところですね。あと顔が好きです!(笑)

MC:
チャウ・シンチーの吹替えといえば、山寺さんだと思うのですが、
チャウ・シンチーは山寺さんから見てどうですか?

山寺さん:
彼の映画は壮大なスケールで描かれますが、本当にくだらないことをやるんですよね。(笑)
最高に好きです。以前、『小林サッカー』の時にお会いしてるんですが、僕が声の仕事をしてるって言ったら、
「じゃあ今度、声を武器にした役をやってよ」って言われたんですよね。
オファーは来なかったけど、『カンフーハッスル』で本当に声を武器にしたキャラクターが登場していて。
それがすごく印象に残ってますね。
待ちに待った彼の最新作、是非お子さんたちにも見てほしいですね。

MC:
そんな中、上映前にビッグなニュースが2つあります!!
なんと、この「最強吹替え版」がドルビー社の革新のシネマ音響システム「ドルビーアトモス」の、
日本で初めての「吹替え版上映作品」となることが決定いたしました!

(会場から大きな拍手が起こる)

そして、なんと皆様このステージから客席なんかいつもと雰囲気違うと思いませんか?
そうなんです。なんと映画初のお坊さんタイアップが実現したんです!全日本仏教青年会の方30人のお坊様が観に来てくれました。
それでは、会を代表して本日、一番位の高い伊東政浩(いとうせいこう)さんにお話しを伺いたいと思います。

(“いとうせいこう”と聞いて、登壇者含め会場から驚きの声をかすかな笑い声が聞こえる)

こんばんは。伊東政浩です。走ってきたので心臓がバクバクいっております。
でも間に合って良かったです。

(位のたかいお坊さん相手に近藤さんがすかさず「間に合ってなかったじゃん!」と突っ込む)

全日本仏教青年会は若手のお坊さんの会で会員は約3万人で、いろんな宗派のお坊さんがいる組織です。
そして私たちは社会貢献をさせていただいております。

今日はこのような機会をいただいたので、せっかくなので玄奘三蔵法師の話を少ししたいと思います。
もともとは仏教を伝えるべくインドへ旅をする物語が「西遊記」なんです。
仏教では、人の心には貪・瞋・癡(とん・じん・ち)の三毒があると言われています。
玄奘さんの中にもありますし、皆さんの中にもあります。
実は孫悟空は怒りの象徴、猪八戒はむさぼりの象徴、そして沙悟浄は妬みや愚痴を現しているんですね。
彼らが旅をする中で自分の中にある魔と戦いながら、浄化していくという話があるんです。
ですので、映画の中で貪・瞋・癡が出てきますので、ご自身と照らし合わせ、そして是非、
三蔵法師の慈悲と知恵をこの映画を通じて感じていただきたですね。

(30人のお坊様全員起立して合掌する)

MC:
尊いお話をありがとうございました。
さぁ、ではこのめでたい環境の中そろそろ上映に移りたいと思いますが、
最後にこれから「最強吹替え版」を観る方へのメッセージをもらいたいと思います。

ハリセンボン:
近藤さん:
本当に面白いです!
猪八戒、沙悟浄にも物語があるのでそこにも注目してもらいたいです。

箕輪さん:
遊び心のあるとんでもねー!映画です!是非、ご覧ください。

山寺さん:
まさに「西遊記」エピソード0のストーリーです。
壮大な映画です、多くの人に見てもらいたいですね。
主役の吹替えをした2人もすごいです!他の吹替えキャストももちろん最高です!
是非、吹替え版を楽しんでください。

貫地谷さん:
面白い作品に参加できて幸せです。
良い夜を楽しんでください。今日は、ありがとうございました。

斎藤さん:
人の心には貪・瞋・癡の三毒が・・・・すいません、受け売りです。(笑)
本作は、本国(中国)でも世界的にも大ヒットしている作品なので、
吹替え版をやらせていただいた立場から言いますと、
僕はオリジナル版がライバルだと思っています。
吹替え版の方が面白いと自信を持っています。
是非、レンタルを待たずに劇場で見てほしいです!

MC:
ありがとうございました。
斎藤工さん、貫地谷しほりさん、山寺宏一さん、そしてイメージキャストの
ハリセンボンさんでした!皆さん盛大な拍手で御見送りください。

     以上