『マダム・イン・ニューヨーク』公式記者会見&トークイベント・レポート
 これまでのインド映画のイメージを新しく変え、洗練された語り口で、世界中の女性たちの共感を呼んだ珠玉作、映画『マダム・イン・ニューヨーク』。6月28(土)よりシネスイッチ銀座ほか、全国順次公開となる本作の公開を
記念して、本作主演女優のシュリデヴィが来日。本日、インド大使館にて公式記者会見に臨んだ。

 また、記者会見後は、公開記念トークイベントも開催され、MCとして花田景子、ゲストにアグネス・チャン、そして花束贈呈を安倍昭恵内閣総理大臣夫人が行い、観客からは大きな歓声が巻き起こった。

 はじめにMCとして登壇した花田景子は「まさに美魔女という言葉がピッタリのシュリデヴィさんなわけですが、その美の秘訣は何でしょうか?」と、御年50歳とは思えないその美貌ぶりの秘訣について質問。これに対し、シュリデヴィは、「本当は私の方が花田さんのような美しい人にお聞きしたいくらいです」とリップサービス。そして、「(美しさを保つ秘訣は)やはり、節度ある生活、規則正しい生活ですね。あとは心のありようも大切です。幸せな気分って顔に出るでしょう?あと、(映画本編にラドウというインドの揚げ菓子が出てくるけど)揚げ物はダメですよ(笑)」と語り、会場の笑いを誘った。

 また、本作で15年ぶりに映画界へカムバックした経緯について尋ねられると、「最初に脚本を読んだとき、まさに私に向けて書かれた脚本だと思いました。それで是非出演したいと考えたのです。主人公のシャシはシンプルに暮らし、そして繊細な心を持った女性です。また私も彼女と同じく二児の母親ですし彼女の心情に共感できるところが沢山ありました。」と語った。

 公式記者会見後は、トークイベントを開催。冒頭、安倍総理夫人の安倍昭恵夫人が登壇し、会場を沸かせた。安倍氏は、今年1月の訪印時、日本映画を特集したインドの映画祭に招待された経緯があり、そのお返しとしてインド映画界へのエールと歓迎の意味を込め、シュリデヴィに花束を贈呈した。そして、その挨拶として「インドと日本の関係は益々深まっています。大切な友好国であるインド発のこの素晴らしい映画を多くの日本の方々に観て欲しいと思います。有能な女性がインドにも日本にも沢山いらっしゃいます。枠にはまらず、女性にはどんどん活躍していって欲しい。私も総理夫人という枠を打ち破って女性のために頑張ります」と語ると、会場からは賞賛の拍手が鳴った。
 そして、トークイベントでは、シュリデヴィ、アグネス・チャン、そして花田景子それぞれが自身の「夫」について語るという、何ともお惚気な展開に。「夫の一番好きなところは?」との質問に、シュリデヴィは、「沢山ありすぎて困りますね。一番はいつもそばで一家の主として私を支え、惜しみない愛を家族に与えてくれることです」と語った。一方、夫について尋ねられるのは予想していなかったのか、アグネス・チャン、そして花田景子は顔を赤らめながらも、「絶対に嘘をつかないところですね。できない約束はしないし、決めたことはやり通すところです」とアグネス。「親方はパブリックイメージとしては超真面目で家庭でも笑顔なんてめったに見せないんじゃないかと思われているかもしれませんが、とてもユニークで冗談が好きなんです。それにイタズラ好きですし。そういうギャップは惹かれますよね。そして一度決めたことは諦めない。その意志の強さも尊敬します。自分のことよりも、周囲の人を大事にできる器の大きさも好きです」と語った。更にイベント当日の5月29日は結婚記念日でもあることを告白した花田景子。トークイベント後は、親方と二人きりでデートをする予定だという、まさにお惚気な展開に。更に「夫からもらった一番のプレゼントは?」との質問に、アグネスは映画本編における主人公のスピーチの内容と絡めて、「ひとつはリスペクトの気持ち、そして平等ですね。ひとりの女性として私にリスペクトの気持ちをもってくれること、そして家事の分担等、平等に扱ってくれることです」と語り、「この2つの贈り物はすべての女性が男性からもらうべきです。そして男性はこの2つの贈り物をぜひ女性に与えてください」と語り、会場に集まった女性から拍手喝采が巻き起こった。最後に、本作から得られるメッセージとして、花田は「自分を見つけることは、つまり自分を愛するということという映画のメッセージに私はとても感動しました。自分を愛することが自分の隠れた力を引き起こすって。是非多くの女性にこの映画を観て前向きな気持ちになって欲しいです」とメッセージを送った。
会場は、終始、女性達の笑顔と賞賛の拍手に包まれた。