映画『武士の献立』サン・セバスチャン国際映画際に朝原雄三監督、主演の上戸彩さん参加
12月14日(土)公開『武士の献立』がスペインにて開催されている、第61回サン・セバスチャン国際映画祭、料理部門へ招致され、主演の上戸彩さん、朝原雄三監督が現地入りしました。
舞台挨拶では上戸さんがスペイン語での挨拶と、朝原雄三監督コメントも届いております。
舞台挨拶 9月25日(水)現地時間20:00 @Cines Principe(230名程)
ゲスト:朝原雄三監督、上戸彩さん
★舞台挨拶
朝原監督:
サン・セバスチャンのみなさん、こんにちは。今日はこの映画を観に来ていただいてありがとうございます。本作を撮っていた時には、海外のお客様がご覧になることをまったく想像していませんでした ので、ちょっとわかりにくい部分もあったかな、と改めて皆様を一緒に映画を観て、そう思いました。
上戸さん:
カイショ・ドノスティア、ブエナス・タルデス。ソイ、アヤ・ウエト。
(こんにちは、ドノスティアの皆さん)
エストイムイ フェリス デ エスタル エン サン セバスチャン
(サン・セバスチャンに来れて嬉しいです)
エスケリカスコ
(ありがとう)
美食の街と言われるサン・セバスチャンで初のお披露目とのこと、大変光栄に思います。
★映画を観た外国人のお客様の感想
ストーリーが繊細で素敵だった
上戸さんの佇まいが独特だった
西田さんの演技が印象的
日本料理というものは準備から出揃って食べるまですべてが大事だということを知った
料理を作っているシーンは迫力があって楽しかった
★公式ディナー/21:30〜24:00
ゲスト:朝原雄三監督、上戸彩さん
場所:Basque Culinary Center (80名)
内容:映画「武士の献立」にオマージュを捧げた特別ディナーを
ゴルカ・チャパルテギ(サン・セバスチャンの星を持つRestaurant ALAMEDAシェフ)
高木慎一朗(たかぎ・しんいちろう/金沢・銭屋 料理人)がコラボレーションで創作。
約100人が堪能した。朝原監督と上戸さんは、ロビーでお客様を出迎え、お箸をお土産に配った。
★冒頭あいさつ
上戸さん:
本日は、美食の街サン・セバスチャン国際映画祭に招待され、本当に嬉しいです。
日本には、「いただきます」と食前に言うマナーがあります。この機会に是非、覚えて帰ってくれたら嬉しいです。
朝原監督:
私は小さい頃に「いただきます」と言わずに食べて怒られていました。皆さんには、「いただきます」と言って食べて頂きたいです!
★観客との質疑応答
Q シェフお二人にお伺いします。今日の料理をコラボレーションしてお互い参考になったこと、大変だったことはありますか?
A ゴルカさん:映画をイメージし、スペインと日本のバランスを取って挑みました。ぜひ、また一緒にやりたいです。
A 高木さん:2週間前に、こちら(サン・セバスチャン)に伺い、ゴルカさんと打ち合わせをしました。その時、ゴルカさんはすでに今日の献立を考えていて、すべて料理を味見させてくれました。正直、とてもプレッシャーを感じました。私が、映画を観て、どうしても作りたかったのは映画にも登場する治部煮です。この料理はお椀に入れてもてなすのですが、日本の伝統的な料理で、自分で蓋をあけて楽しむ料理をぜひ体験していただきたいなと思い献立に入れました。
Q フランス料理の現存する古いレシピ本は200年前と聞いているが、この映画のもとになった献立はもっと古いのでしょうか?
A 高木さん:舟木伝内と安信親子のつくった献立は、約300年前のものです。
*1729年=284年前
Q 料理を作るのがとても楽しそうに見えるのですが、実際はどうですか?料理は楽しいですか?
A 高木さん:私の店ではご予約いただいたお客様それぞれに献立を考えて作っています。それがとても楽しいです。お客様の体調に合わせて献立を考えたときに、自分が欲しいと思う食材が手に入らなかったり、料理がうまくいかなかった時にはつらくなります。
Q 映画の中でも料理を作るのがとても楽しそうに見えるのですが、実際はどうでしたか?
A 上戸さん:料理するシーンがたくさんあったのですが、まず包丁の形がとても大きく違っていて驚きました。一番大変だったのは、川魚を捌くシーンで、鱗が大きくてぱんぱん飛んでいったりして、今まで経験したことのない料理ができて楽しかったです。家で料理するのが楽しくなりました。
★オフィシャルコメント 上戸さん
Q 今日のお料理はいかがでしたか?
A 上戸さん:おいしかったです。特に、治部煮がおいしかったです。
ゴルカさんの角煮も美味しくて、お肉がとても柔らかかったです。
Q 今日到着されたのですがサン・セバスチャンの街はいかがでしたか?
A 上戸さん:ピンチョスが美味しかったです。
Q この映画祭に招待されてどう思われましたか?
A 上戸さん:美食の街で、「武士の献立」をご招待頂き、ワールドプレミアが上映できたことがとてもうれしいです。この作品だからこそ、この街で上映できたのだと思います。今日はこのようなディナーもみなさんご一緒し、交流の場が持てて光栄でした。