“高齢者の婚活”を描いた『燦燦-さんさん-』が、本日開幕したSKIPシティ国際Dシネマ映画祭のオープニング作品としてワールドプレミア上映され、婚活しようと決意する77歳の主人公を演じた吉行和子さんや、共演の宝田明さん、そしてシニアの劇団員で構成されるさいたまゴールド・シアターの劇団員、そして本作で長編映画監督デビューを飾った外山文治監督の合計8名が登壇する、大変賑やかな舞台挨拶となりました。

 司会者から、「お一方ずつ、年齢も含めた自己紹介をお願い致します」と振られると、吉行さんの77歳を筆頭に、宝田さんの80歳、そして劇団員5名の平均年齢は、73歳と、その年齢が出る度に会場からは「若い」、「へぇ〜」の声がもれていました。そして最後に自己紹介となった外山監督は32歳と気むずかしそうに自己紹介をすると、吉行さんがすかさず「32歳のく・せ・に、高齢者のことをよく分かっていて、いくつになってもちゃんと心は動いているんだよ、ってことを知っている。それに、結構イケメンだし。」と発言すると、会場は笑いに包まれた。

 また、デジタルに特化した映画祭ということで、宝田さんは、「59年前に東宝に入った時は勿論フィルムだけでした。今は、ポケットに素材を入れて、海外に行って『これを上映してください』といえる時代になった。素晴らしいの一言に尽きます」と、今回4Kという最新のデジタル環境で撮影された本作について絶賛。
 外山監督からは、「この作品を全国どこに出しても胸を張れるものに仕上げました。“メイド・イン・さいたま”のこの映画を何とか応援して頂けたら!」と会場に呼びかけると、宝田さんが「アメリカに行って上映したいと思っています」と、その夢は監督以上に膨らんでいる様子でした。
 最後のフォトセッションでは、思わず吉行さんに宝田さんが熱い抱擁をする場面もあり、終始笑いが絶えない舞台挨拶となりました。

 今回、ワールドプレミアなった『燦燦-さんさん-』は、11月公開となります。