映画『009 RE:CYBORG』Blu-ray&DVD発売直前上映トークイベント ゲスト:神山健治監督
石ノ森章太郎原作「サイボーグ 009」を、『攻殻機動隊 S.A.C.』シリーズ、『東のエデン』の神山健治監督が、圧倒的なスケールでアニメーション映画化した『009 RE:CYBORG』の Blu-ray&DVDが本日発売となった。先月は、ヨーロッパでプレミアが行われ、今月 5 月 9 日(木)からは韓国 25 館で上映がスタート。
日本では、Blu-ray&DVDの発売を記念して、5 月 25 日(土)から新宿バルト 9 で 1 週間の限定<リ:バイバル>上映も决定している。
発売前日となる、5 月 21 日(火)には新宿バルト9、梅田ブルク 7、横浜ブルク 13、T・ジョイ博多の 4 館で、発売直前上映が行われ、新宿バルト 9 では、神山健治監督によるトークイベントが開催された。
会場は、すでに映画を 3 回以上観ているという方たちでほぼ満席になっており、盛大な拍手で迎えられた神山監督は「明日、ブルーレイ、DVDが発売になるにも関わらず、今日また劇場で観ようと来てくださって、本当にありがたいと思います。」と挨拶。公開から半年以上たった今も、未だ人気の衰えない作品で、リピーターも多いことに触れ「やはり 3D 上映であることは大きい」と感想を述べた。海外でも上映が行われており各国の反応を聞かれると「『攻殻機動隊』シリーズや、『東のエデン』のときは、だいたい同じような反応だったけれど、今回は国によってだいぶ違う反応だった。」と話し、「とくに韓国ではとても作品にのめり込んでくれていた。熱狂的な方が多かった。」と明かした。
豪華版のブルーレイボックスの紹介では「描き下ろしのコミックは今回、ひとつの大きな目玉。」と話し、その内容は「原作から映画までの 27 年間の空白を描いていて、どうしてみんなバラバラになったのか、ジョーとジェットの確執は何が原因なのかもわかる。」という。そのほかにも、メイキングブックが 2 冊付き、映像も世界初の技術で「スタジオで見るマスターと遜色がない」クオリティ。監督曰く「あますところなく入れた」をファンにとっては必携の商品であることが紹介された。
イベントでは来場した観客からの質問を受け付けるティーチインが行われ、質問を促されると多くの観客が手を挙げ、神山監督や作品への興味の高さが伺えた。来場者から「原作と比べジェットは体が変わっている。さらに改造されたのか?」という質問に対し、「ジェットはアメリカに帰り、さらにアップグレードしている設定。愛国心をもって自らが携わるプロジェクトに合わせて、前向きにアップグレードを繰り返している」と説明。また、「より人間らしく、普通の高校生として過ごすジョーに比べ、自分は改造を繰り返したことで、より確執が深まったのでは?」という質問には「離れている間、ジョーについて詳しいことは知らなかったはず。ジェットは自分の気持ちに前向きにアップグレードしていったはずなので、そこで溝が深まったというこはない。」と話し、映画で描かれていない設定も明かされた。
もう一度 Blu-ray&DVD で見直すと、また新しい発見があるかもしれない。豪華版ブルーレイボックスのほか、通常版も同時発売となる『009 RE:CYBORG』Blu-ray&DVD は本日発売。