キーファー・サザーランド主演「TOUCH/タッチ」記者会見
海外TVドラマの歴史を塗り替えた「24 -TWENTY FOUR-」のキーファー・サザーランドが脚本に惚れ込んで出演を決めたというドラマ「TOUCH/タッチ」がWOWOWにて10月5日より放送。これを記念してキーファーが緊急来日を果たし、9月3日(月)に都内で行われた会見に出席した。
本作への出演について「『24』が終わった後、こんなに早くドラマの世界に戻ってくるとは思ってなかったけど、脚本を読んでその美しく繊細な内容に心を奪われたんです。感情を動かす物語であり、これを引き受けなかったら後悔すると思いました」と明かす。
「24」のジャック・バウアーのイメージが色濃いが、キーファー曰く「異なるキャラクターに見えてジャックと(本作の)マーティンには共通点がある」とのこと。「ジャックは予想外の状況からいかに抜ケ出そうかともがくけど、マーティンは息子のジェイクの行動が読めずに、それを知ろうと必死になる。そこには善意、モラルと言うべきものがあり、演じながら楽しい旅をさせてもらいました」と振り返った。
シーズン2の撮影の合間を縫っての緊急来日となったが「日本に来るためならどんな口実も作るさ(笑)」とキーファー。本作の中には、東日本大震災によりアメリカの西海岸に流れ着いた遺留品を集める男のエピソードもある。「遺留品が西海岸に流れ着いているというニュースは震災の後に聞いていたけど、次第に民家からのものが増えていると聞いて胸を痛め、震災の被害に遭った人々への思いを一層強くしました。このエピソードを作ることができたことを誇りに思うし、ぜひ日本のみなさんに見ていただければと思います」と真摯に呼びかけた。
この日は、特別ゲストとして劇中のキーファーの息子・ジェイクと同じ年に生まれた濱田龍臣が登場し、キーファーに花束を手渡した。ジェイクに似ているのでは? という声にキーファーは「確かにちょっと似てますね」とニッコリ。「将来、ハリウッドで活躍する俳優になりたい」という濱田くんにキーファーは「文化や言葉の壁を飛び越えるのが演技というもの。あなたがいま経験していることと、私が積んできた経験は何ら変わりないものです。いつか共演する可能性は大いにあると思うし、それができたら光栄です」と若き日本の星にアドバイスを送った。
ロンドン、モスクワ、ベルリンなどキーファーはすでに本作を携えて世界各国を巡っているが、その都度、ジェイク役のデヴィッド・マズーズにお土産を買っているそう。「日本的なものが何か買えたら」と言うキーファーに濱田くんが「東京スカイツリーのパズルとかがいいかな?」と助言する一幕も。最後に2人はがっちりと固い握手を交わしていた。
「TOUCH/タッチ」はWOWOWプレミアムにて10月5日(金)より放送。第1話のみ無料放送。