大人気特撮シリーズ「牙狼 PROJECT」の劇場版最新作「牙狼 〜蒼哭ノ魔竜〜」の製作発表が3月25日、東京ビッグサイトで開催中の「東京国際アニメフェア 2012」の「牙狼 スペシャルステージ」にて行われました。主人公・冴島鋼牙を演じる小西遼生さんほか、涼邑零役の藤田玲さん、山刀翼役の山本匠馬さん、魔導輪ザルバの声優とテーマ曲と担当する影山ヒロノブさん、雨宮慶太監督が集結し、舞台挨拶に登壇しました。

 2005年にTVシリーズとして初放送された「牙狼 」シリーズ。“魔獣ホラー”を狩ることを宿命付けられた“牙狼”の称号を持つ魔戒騎士・冴島鋼牙(小西)の活躍を描き、その革新的なVFXと華麗なアクション、胸を打つストーリーとキャラクターで特撮ファンを魅了してきました。現在放送中の総製作費10億円をかけたTVシリーズ第2弾「牙狼 〜MAKAISENKI〜」でも、その圧倒的な映像クオリティで話題となっています。

 シリーズを通じ、原作・脚本も兼ねる雨宮監督は「8年前に始まり、まさか続編が作れるなんて思っていなかった。色んな人に支えられてできた作品。新しく入ったスタッフも含め、みんな『牙狼 』 が大好きなんです」と感慨無量の面持ち。劇場版最新作については、「TVシリーズと地続きのエピソードで、ずっと企画を温めていた。そしてどうせやるなら劇場でということになり、鋼牙の体の傷はまだ治ってないんですが、小西と死ぬ思いで頑張ろうかなと思います。これが本当に鋼牙の最後の戦いになると思います」とシリーズ最終章に向け、熱い意気込みを語りました。

 本シリーズで大ブレイクを果たした小西さんは、「たくさんの愛情が込められている作品です。まだ多くは知らないし語れないけど、これが最後の戦いです。約束の地という場所に行ってきますが、必ず戻る、信じて待ってろ!」とファンに再会を約束し、会場は大歓声で包まれました。

 人気キャラクター涼邑零を演じる藤田さんは、「劇場版第1作の『牙狼 〜RED REQUIEM〜』でも、小西さんかっこよかったです! 『牙狼 〜MAKAISENKI〜』ではCGやアクション、全てのレベルがパワーアップしているし、 ファミリーも増えてきたのでうれしい。僕の破滅の刻印は消えたようなので、これからは心に不滅の刻印を刻んでいこうと思います」と気持ちを新たにしました。山刀翼役の山本さんも「『牙狼 〜MAKAISENKI〜』ではあまり出番がなかったけど、スペシャルの『白夜の魔獣』から長いことこの作品に関わらせていただきました。僕にとって光栄な、素晴らしい作品です」と感慨深そうに語りました。

 また、影山さんがテーマ曲「牙狼〜SAVIOR IN THE DARK〜」を熱唱すると、会場の盛り上がりは最高潮に。鋼牙がつけている魔導輪ザルバの声も務める影山さんは、「もともと作品自体が面白いし、監督を中心にキャストのみんながすごく仲良くて、そのチームワークが良いものを生む原動力となっていると思います」とチームの絆を再確認。「もっとたくさんご飯を食べて小西さんみたいに大きくなりたい。ザルバ頑張ります!」と意気込んでいました。

 最後に雨宮監督は、「これから劇場版第2作を作っていくのですが、好きだと言ってくれる人たちに支えられて『牙狼 』はここまで大きくなれた。その声援を引き続きキャストやスタッフにかけてください。それが一番励みになります。これからも『牙狼 』愛してやってください」と会場に語りかけました。