監督大はしゃぎ!壇上はギュウギュウ!出演者が集合し挨拶!! 映画『花子の日記』初日舞台挨拶
会場:オーディトリウム渋谷
登壇者:永島敏行 金守珍 SORA 川田美沙希 松本卓也<監督>
MC:歌原奈緒(劇中に出演)
秋晴れがすがすがしい11月26日、さぬき映画祭やゆうばり国際ファンタスティック映画祭2011で上映され、話題になった映画『花子の日記』がオーディトリウム渋谷で東京公開の初日を迎え、出演者が喜びの舞台挨拶を行った。
本作『花子の日記』は松本監督が前作『グラキン★クイーン』同様オール香川県ロケで撮影した作品となっている。
牛の飼育に命を懸ける牛狂いの父と、父を嫌う牛嫌いな娘。そんな親子の前にマフィアに雇われ、韓国から優良な牛の精子を奪いに来た親子が現れるというコメディー要素たっぷりの作品である。
誰よりも喜びを全開にしている松本卓也監督は、本作品を作るキッカケを聞かれ「牛の精子を奪い合う映画ずっと温めていて、最初は男同士が取り合うお話だったんですがそこに娘も入れてみたら、どんどん親子の話になっていき最終的にこの作品になりました」とお笑い芸人を経験しているという経歴に裏打ちされたような脚本作りのエピソードを披露していた。
また劇中では牛の飼育に命を懸ける「牛狂いのオヤジ」を演じた永島敏行は「この作品の現場は非常に若い人ばかりの現場で元気はあるんですが…ミスも多いという、僕もよく怒鳴ったんですが(笑)そういった意味では若い映画人が作品と共に成長できた作品ではあったなと思っています。そして、そのいい雰囲気というものが作品にも出ていたとは思います」と30年以上の役者経験を持つベテランらしいスタッフや役者の成長というものを語ってくれた。
父親思いの韓国娘を演じていたSORAは「いい思い出ばかりでした。ロケ中は暑い中スタッフさんが頑張っていたのが印象的でした。個人的には役柄が韓国から着たばかりのキムスメ役だったので、日本語を下手に話すのが難しかった」と日本で歌手としても活躍し、流暢な日本語を話せる彼女ならではの苦労話も披露してくれた。
そのSORAとは親子役で家族思いの『韓国オヤジ』を演じた金守珍は「SORAちゃんが娘役で本当によかった。瀬戸内のきれいな海岸で水着姿のSORAちゃんは本当に美しかったな。実は二人は『金さん』同士で一緒に香川の金毘羅山に行って『金』の字の入ったTシャツを買ったりして本当に楽しかった現場でした」と劇中同様に仲のいい関係だったこと語ってくれた。
壇上ではずっと牛のかぶり物をしていた川田美沙希もかぶり物を取り、出身でありロケ地でもある香川県をアピールしていた。
フォトセッションでは出演者でもあり司会を務めていた歌原奈緒や会場に来ていたほかの出演者も壇上にあがり満点の笑顔で撮影に応じていた。
そんな中でも一番のはしゃぎっぷりは松本監督であり、監督自身が本当に楽しめた作品だったことがわかる舞台挨拶であった。
(Report:有城裕一郎)