2010年より世界を皮切りに静かに熱き流れる血潮のように脈々と世界の映画祭やマーケットに浸透させてきた、新たな日本映画レーベルがいよいよ日本に逆輸入公開される。それが世界地上を視野に入れて動き出している、日本初の本格的海外征服型、逆輸入日本映画軍団・・・それが、SUSHI TYPHOON だ。アクション、バイオレンス、ホラー、コメディ、そしてLOVE!純粋に世界の映画ファンに楽しんでもらうために、出し惜しみなくNOリミッターで面白いことだけをつぎ込んだ作品群たちが海外に出陣し、トータル100を超える海外映画祭で絶賛。その第1弾となる4作品が、ついに初日を迎えた!
4作品の監督キャストが集まり、初日舞台挨拶を行いました。MCは、海外セールスは“スシタイフーン”レーベルの「電人ザボーガー」井口昇監督でした。毎回その作品に合った衣装で登場し、会場を沸かせてくれました。

『ヘルドライバー』
2×××年「ある事件」により、人間がゾンビに感染し、日本列島はゾンビと、生き残った人間を壁で分離した。その「事件」に関係する母親によって父親の命を奪われ、自らの心臓をも奪われた少女キカは、謎の組織により人工心臓を埋め込まれ生きながらえた。地獄の様な日々を抜け出すため、そして何より、母親に復讐するためにキカは日本刀型チェーンソーを手にゾンビ軍団と壮絶な戦いを繰り広げる!『東京残酷警察』で衝撃的な世界デビューを果たした西村喜廣監督が極彩色のゾンビ&カーアクション!
[監督・脚本・キャラクターデザイン・編集]西村喜廣  [キャスト]原裕美子 しいなえいひ 波岡一喜 柳憂怜 鳥肌実 ガダルカナル・タカ
  2010/日本語/117分/配給:日活 c2010 SUSHI TYPHOON/ NIKKATSU

登壇者:西村喜廣監督、原裕美子、しいなえいひ、柳憂怜、波岡一喜、岸建太朗、久住みず希、穂花、石川ゆうや、亜紗美、
鹿角剛司(VFXスーパーバイザー)

西村監督:(観客の「ふんどし!ふんどし!」コールでふんどし姿に)プチョンでも井口くんとふんどしになったんだけど、お客さんドン引きでした!(笑)1年前に撮影して、その前から脚本を書いてたのに、偶然に震災と状況が重なる設定になってしまってびっくりした。ただバリバリゾンビが出てくる映画を撮りたかったんです。あと、これ以上カット数撮れないってくらいの数を1日で撮ってみようと思って、最低180カット、最高で300ちょっと撮ったかな。絵コンテを描いたら全部で3500枚にもなっちゃって。なんかジブリみたいって思った。それを2週間で撮っちゃったからね。(笑)みんなが地獄を見てます。
原:緊張して何を言っていいのか分からないんですけど、ただ血がいっぱい出て、ゾンビをいっぱい倒したことだけ覚えてます。撮影は本当に生命の危機を感じながら、精神的にも体力的にも追い詰められて、終わった後「生きててよかった〜」って思いました。
しいな:西村さんが言って下さる役って毎回すごいことになるので、今回も世にも恐ろしい悪い母親役なんですけど、楽しめると思いますよ。私は西村さんの地獄の現場には慣れすぎて、もう他の現場が楽ですよ。出来上がって良くなかったら殺すけど、観たら素晴らしいものが出来てるから許せますね。
浪岡:僕は今回たくさんゾンビを撃って殺す役なんですけど、撃ちまくってスッキリしました。みなさんもこの映画を見てすっきりしてください。監督に車に乗ってて前にゾンビが乗っかってくるから戦ってって言われて、それか1、2、3、4ってカウントしながら撮るだけで、全然よくわからなかったんだけど、映画を見てみたらすごくなってました。
柳:この映画の見どころは、なでしこJAPANの沢がノーメイクゾンビで2、3人でてるところです。(笑)
岸:この映画はマッハです。ものすごい速度でいろんなものがマッハで襲ってきます。皆さん耐えられるかな〜?
久住:この映画は一種のアトラクションみたいな映画です。さっきから血のりを浴びた話が多いんですが、僕は唯一かぶってません。逆にかぶりたかったです・・・。
穂花:私はゾンビ役でセリフがなかったんですけど、おもしろい仮装で楽しかったです。着物を着て刀を持って全力疾走をするシーンで、がっつり転んで急に画面から消えたんですよ。もっと鍛えなきゃって思いました。
石川:皆さんの期待を裏切らず、すごい殺され方をしてます。
亜紗美:監督はどのシーンを撮るか言わないんですよ。だから斉藤工くんとたぶんこのシーンだよね?って言いながらやってました。
鹿角:西村さんはこの映画を撮る最初に「外人が疲れる映画を作りたい」って言ってました。完成して海外映画祭で上映したら本当に外国人の皆さんがぐったりしてました。(笑)この映画は本当に大変で・・・某邦画大作の30分の1の製作費で、CG100カットも多かったですからね。