原作者やまがらしげと氏の実体験を基に制作されたウェブアニメーションを実写化した『キミとボク』。漫画家を目指す青年(中村蒼)と猫(声・坂本真綾)の出会いから別れを描いた感動作が5月14日の公開を前に7日都内で先行上映会が行われ、キャスト、監督が舞台挨拶を行った。
主演の中村蒼は、昨年『BECK』、『大奥』、『サビ男サビ女』、『ほしのふるまち』に続き『マイ・バック・ページ』、『行け!男子高校演劇部』、『ハラがコレなんで』などが公開待機中、今、もっとも注目される俳優。また、今作品のために書き下ろしたという主題歌「手紙」が収録されているアルバム「You can’t catch me」が、オリコン週間ランキングで1位を獲得し、また声優として活躍している坂本真綾が猫・銀王号の声を担当、初共演のお二人が登壇し、作品について語った。

———猫との共演について
中村「動物は好きなほうなので、猫との撮影は、大変でしたが、可愛らしくって、癒されながらよかったです」
———猫を演じて
坂本「猫の役は初めてだったので、フィルムを見ながら演じたので、楽しく演技ができました」
———初共演について
中村「この作品で初めましてという感じで」
坂本「私も存じ上げず…すみません。普段、あまりテレビを見ないもので」
———主人公の青年を演じるにあたって
中村「自分が福岡という出身であって、この青年の設定も合わせていただいて、方言がある仕事には興味があったのですが、実際にはすごく難しかったですね、普段自分がどのようにお芝居しているのかも分らなくなってしまったり大変でした」
———主題歌を作るにあたって
坂本「脚本と原作になっている本を読ませていただいて、どんな歌で映画を見終わったあとの余韻に浸れるのかなぁと考えて、演じる猫・銀王号の目線で青年にむけたメッセージとして作ってみました。私した作詞した中から映画の本編にも使っていただけたみたいで良かったです」
———猫の声ってどのように作りましたか?
坂本「表情にじゃましない透明感のある声を作るように心掛けてみました」
———演出のイメージはどのように作りましたか?
窪田崇 監督「思ったようには動いてくれないわけで、描きたかったことは、猫・銀王号のストレートで純粋な思いと青年の夢を追いかける姿といった一貫した姿勢をぶれずに描けば多くの方に伝わるだろうなと思って作りました。実際に演じて頂いたお二人も純粋な気持ちでかつ、キャラクターを生かした演技をしてもらえてよかったと思います。坂本さんの声も裏表のないピュアな声でよかったです。」

(Report:Yasuhiro Togawa)