「鎮魂と慈悲 ブッダの素顔展 —手塚治虫と四大巨星(スター)—」発表会見に片岡鶴太郎、工藤静香、八代亜紀が登壇
本日、都内にて「鎮魂と慈悲 ブッダの素顔展 −手塚治虫と四大巨星(スター)−」の発表会見を、片岡鶴太郎さん、工藤静香さん、八代亜紀さんにご登壇頂き執り行いました。
今回、絵画をお描きいただいた著名人の方、皆さんのご発案により、急遽、それぞれの絵画のポストカードを作成し、開催会場にて販売、その収益を東北地方太平洋沖地震で被災された方々への義援金として寄付させていただくこと等を発表いたしました。
◆前田伸さん(日本電波塔株式会社 代表取締役社長)
「ブッダの生誕した日は4月8日で、しあわせの日となります。そして、この度、日本記念日協会として、ロータスデーとして認定していただきました。
なお、この度の震災を受けて現在節電中のため、予定をしていた東京タワーの「ロータスデーライトアップ」は延期していますが、鎮魂の火を灯す意味でも、いつかライトアップをしたいと思っています。
また、画家としてもご活躍されている4名の方々に書き下ろしのブッダの絵を描いていただき、初の展示会を開催させていただきます。そして、その皆さんのご発案で、描いていただいたブッダをポストカードにしたものを会場で販売し、義援金として募金活動に協力させていただきます。」
◆石坂浩二さんコメント ※スケジュールの都合で欠席
本日は伺えずに失礼いたします。
今回の依頼を戴きました時は正直にとまどいを憶えました。
歴史的に仏陀、お釈迦様、釈尊、とおぼろげに学んだり、心に触れることはあっても、まことに形式的に敬ってきたに過ぎません。
なんとか自分の中の仏陀を探してみましたが、やはり以前に読んだ手塚先生の「ブッダ」の思い出があるばかりでした。
そこで早速読み返したのですが、以前よりも遥かに大きく、奥行きの深さを感じました。その感動のままに描こうと思い、末法の世の赤く汚れた、怖しい空を塗り、燃え上るばかりの古木を描き進む内に、今回のまったく想像の出来ぬ災害が起きてしまいました。
多くの亡くなられた方々や、被災され、なにもかもを失われ避難する多くの、余りに多くの方々、あの日から数日、何もまったく出来ない自分も省みて、無力感におそわれ、唯々呆然としておりました。
そんな中でやっと描き上げた、この絵は私の祈りです。
どうか、この大災害に遭われた方々の心にも、光とわずかにでも希みが生まれますように心より祈っています。
◆片岡鶴太郎さんコメント
「この度の震災で沢山の尊い命が失われた状況の中で、繋ぎとめた命を、どうしたら明日に向かって歩みを進められるのか。自分には何ができるのか、毎日考えています。
昨年末に、ブッダという非常に大きなテーマをいただきましたが、まずブッダを知らなければならないと思い、原作を読み、ブッダに関する資料などをいただいて、3ヵ月研究しました。そんな中、3月11日に震災が起きてしまい、日本が壊滅的な打撃を受けている中で、こういった絵画展を開くことになったことは、単なる偶然ではないと思いました。
被災された地方の方々の行動が、落ち着いていて礼儀正しいと世界中でも言われていることにも仏性というものの存在を感じました。ブッダが日本人の心の中にあるということにも気づき、とてもいい機会を頂きました。」
◆工藤静香さんコメント
「こういう時にこの絵画展が重なったのは偶然ではないなと感じています。何が出来るのか1つ1つクリアにして考えて実行しました。
最初はブッダのイメージがあまりに偉大だったので、「大丈夫かな?私に描けるかな」というのが正直な気持ちでしたが、
ブッダが雨の日に川べりで瞑想していた際、蛇がブッダの背後に回って鰓を広げて、ブッダが雨に濡れないようにしてあげたというお話を聞いて、そのような人のために自分を犠牲にするという精神が素晴らしいと感じ、そこから絵のイメージが沸きました。
また、絵のテーマとしては、天と地の間にいるのが人間だということを表していて、地を表す蛇と対照的に、天を表すイヌワシを入れました。言葉でお伝えするよりも、実際に見て感じて頂けたら幸いです。」
◆八代亜紀さんコメント
「日本が大変な時期に、歌にできること、絵を描くことで、被災されている皆様の心の癒しになるにはどうすればいいかと思っています。
今回ブッダの絵を描かせていただきました。欲は妖怪と言いますが、人間は欲だらけというのが最近分かりました。なかなか欲というものもなくすのは難しいかもしれませんが、無償の愛を与える八代亜紀のブッダ、生命のブッダ、これから修行されるブッダをイメージして愛を描きました。」
●Q:「ブッダの素顔展」が終了した後、ご自分の絵画をどうされたいですか?
●片岡さん:毎年、個展をしているんですけど、全国を巡回するので「ブッダの素顔展」が終了したら、是非個展でも皆様にご覧頂きたいと思います。
●工藤さん:「ブッダの素顔展」が終了したら、自宅の方へ戻ってくることになっているのですが、私の描いた絵が、もし被災地の皆様を支える力になるのであれば、被災地に寄贈したいと思っています。
●八代さん:私も全国で個展をしているので、全国の皆様に見ていただきたいと思います。
【今回のチャリティーについてのご説明】
当初、 「ブッダの素顔展」は4月8日の「ロータスデー」をよりたくさんの方々に周知するべく企画されました。今回の東北地方太平洋沖地震の発生により一時は開催の中止、延期も検討いたしましたが、東京タワー様とも協議の上、展覧会のテーマを「鎮魂と慈悲」として実施することとなりました。実施に当たり、ご登壇の方々のご厚意により、展示される絵画をチャリティポストカードとして作成し、会場で販売して、その収益を被災された方々への義援金として寄付させていただくこととなりました。
「鎮魂と慈悲 ブッダの素顔展 −手塚治虫と四大巨星(スター)−」は東京タワーでの展示終了後4月23日より場所を東映太秦映画村に移し、6月26日まで開催し、京都の会場でも引き続きポストカードの販売を行い義援金といたします。東京、京都とも会場での販売のみとなっています。