6月21日、港区台場のシネマメディアージュにて、「第7回東宝シンデレラオーディション」の記者発表会が行われ、長澤まさみ、水野真紀、東宝株式会社社長の高井英幸氏が登壇した。

東宝シンデレラオーディションは1984年、東宝創立50周年の記念イベントとして始まり、今回で7回目の開催となる。過去には沢口靖子をはじめ、今回イベントに出席した水野真紀、長澤まさみなど、時代を映す多彩な女優たちを輩出してきた。

5年振りの開催となる今回、東宝はグループの総力を挙げて「シンデレラ」発掘を目指す。
その一環として今回発表されたのが、水野真紀の“スカウト部長”、長澤まさみの“スカウト係長”就任である。

部長の座に就任した水野は「腰かけ程度のつもりで始めた仕事ですが、とうとう部長にまでなってしまいました。オーディションを受けて下さる方々が東宝の大きな宝になっていただければと思います。」と笑いを取りつつも、部長らしい挨拶を披露。

23歳の若さで“係長”の座を掴んだ長澤は「まだまだ係長という役職ではなく、新入社員という感じですが、これから入ってくる部下のために頑張りたいと思います!」と意気込みを語った。

記者会見では今回のオーディションのコンセプトを水野部長、長澤係長がパワーポイントを使ってプレゼンした。その中で本人たちの実際の応募動機なども披露され、その裏側を垣間見ることができた。

水野は「応募したホントの理由は当時好きだった男の子にフラれたからなんです。世間的には“腹いせ”っていうんですかね(笑)」と会場を沸かせた。長澤は「その時は背が高くて、モデルに憧れていて、水野さんがいたこともあり、ミーハーな感じで受けました。」と両者とも軽い気持ちで応募したのだという。
「履歴書は当時12歳だったので、親に書いてもらったんですけど、特技の所にかじっただけの“ジャズダンス”と書かれてしまって、面接の時、俳優の高島さんに「ちょっと踊ってみてよ。」と言われ、内心「自信もないし、特技じゃねぇ!」と思い踊らなかったんです。
(笑)」と驚きのエピソードを語った。

高井社長は今回の開催について「第1回当初は全然シンデレラになりそうな人がいなかった。開園したてだったディズニーランドでの写真がいっぱい送られてきたのを覚えています。ただその時のグランプリが沢口靖子だったんです。大阪で最初会った時はただの元気な高校生でしたが、決勝で会った時にはオーラのある姿に成長していた。(今回のオーディションでも)ハッとする人に巡り合いたいですね。」と抱負を語った。

また水野・長澤がスカウト部長・係長に就任したということで、シネマメディアージュの支配人・副支配人との名刺交換を行う一場面もあり、今後のスカウト活動にも熱が入りそうだ。

記者会見の最後には「今回も東宝は本気なので、即戦力が欲しいです。歌ったり、踊ったり、幅広い活動が出来る方にも応募してもらいたいです。宜しくお願いします。」と水野部長。
長澤係長は「その人にしかない世界・雰囲気、その人にしかないものを持っている人の発するものが感動するに繋がるんだと思います。興味のある方は気軽に参加してくれたらと思います。」とスカウト係長としての仕事の第一歩を刻んだ。

第7回「東宝シンデレラ」オーディションは7月1日に応募が開始され、全国のTOHOシネマズにて地区予選が行われる。そして来年2011年1月にグランプリであるシンデレラが決定される。

(Report:森根隆之)