4月7日、六本木ヒルズ内のグランドハイアット東京にて、映画『タイタンの戦い』に主演したサム・ワーシントン、監督のルイ・ルテリエの来日記者会見が行われた。

会見の冒頭、挨拶として監督のルテリエは、「来日できてとても嬉しいです。空港からホテルまでの移動中に桜を見られたのも嬉しいですね。」と親日家の一面を覗かせた。また、主人公であるペルセウスを演じたサム・ワーシントンは『アバター』以来の来日に、「日本にまた戻って来られて嬉しいです。『アバター』の時は、プロモーションツアーの最初に日本を訪れたんですが、今回のツアーでは日本が最後の訪問地ということで感慨深いですね。」と語った。

記者会見中、監督のルテリエと主演ワーシントンは、終始中の良さが伺える様子で、笑いの絶えない会見となった。

映画『タイタンの戦い』は、81年に公開されたギリシア神話を描いた同名作品のストーリーに基づき製作され、家族を殺されたサム・ワーシントン演じるペルセウスが、神ゼウス、ハデスや強大な魔物たちに立ち向かっていくアクション満載の王道ファンタジー映画となっている。

本作品では、“家族”という普遍的な存在を様々な形に描くことで、その存在とは何かと問いかけてもくる。「あなたにとって家族とは何でしょうか?」という質問にワーシントンは「全てです。血の繋がった家族ももちろんそうですが、人生の中での繋がりすべてが家族だと思います。この作品は小さな子どもから大人まで全ての世代に、それを訴えかけるものだと思います。」と本作品の重要なテーマの一つである家族についての自身の想いを語った。

大のジャパニメーションファンとして知られるルテリエ監督は本作と日本のアニメーションとの関連を尋ねられると、「私はフランスで育ったので、幼いころから日本のアニメを見て育ちました。聖星矢もその一つで、劇中に登場する衣装やコスチューム、武器などのデザインにそれらが表れているんじゃないでしょうか。」と日本と本作品の繋がりを明かした。

主演のサム・ワーシントンは、『ターミネーター4』、『アバター』、そして今回の『タイタンの戦い』と大作に連続して出演しているが、大作だけでなく、インデペンデント系の小さな作品には出演しないのかと問われると、「作品選びの基準は、自分がその映画を観たいかどうか。大小は関係ないですね。映画はまず第一に観客の為にあるもの。12ドル払ってもいいかというのが基準ですね。でも大作の出演が続いたことで180°人生が変わったね。例えばここにいることとか(笑)」と率直な今の映画への考えを聞かせてくれた。

本作品はG.W前に公開されることもあり、ルテリエ監督は「ゴールデンウィークに、ゴールデンタイムを過ごして欲しい。僕も8歳の時に両親と『タイタンの戦い(81年版)』を観て大好きになった思い出があるからね。家族みんなで楽しんでもらいたいです。」と会見を締めくくった。

ワーナー・ブラザース配給の、映画『タイタンの戦い』は4月23日(金)ピカデリー他、3D/2D同時公開で全国ロードショー!!

(Report:森根隆之)