ビールで乾杯!『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』爆笑トークイベント
監督・キャストと映画館で忘年会開催!?
大ヒット公開中の映画『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』の佐藤祐市監督、出演の池田鉄洋さんの2人が、去る12月8日(火)にシネクイントで行われた、『ビールで乾杯!』トークイベントに登壇いたしました。
本編鑑賞後のお客さん(20歳以上の方限定で)全員に缶ビールが配られ、「明日からも頑張ろう!乾杯!」の掛け声でトークスタート。会場全員にアルコールが入ったからこそできた飲み会の雰囲気で映画『ブラック会社〜』でのキャスティング秘話や、本編鑑賞後のお客さんとのトークが盛り上がりました。
■トークイベントレポート
【冒頭コメント】
監督:
実は先週も1人で舞台挨拶をやってたんですけど、そのときも今日くらい大勢の方に集まって頂けたんですよ。先週は就職相談を受けてたんですが、ただ、悩みが切実すぎて…『35歳リストラされたのですがどうしたらいいんでしょうか?』とか。
池田:
それにも答えられないような監督が作った作品ですよ(笑)(会場爆笑)
私3年前まで、家賃3万円の4畳半のアパートに住んでいたんですけど、それでも家賃を一年間滞納していて、それを『医龍』でいっぺんに返したんですよ。(会場から歓声)ありがとうございます。
監督:
でも、こう言ったまじめな質問をしていただけるから、こちらも一生懸命真剣に答えなくていけないなと本当に思いました。
池田:
そういう質問が来るのは、この映画を見た後だったからじゃないですか?『こんな作品を作った監督だったら絶対に答えてくれる』と思ったからじゃないですか?
【キャスティングについて】
監督:
(田中)圭とは『ウォーターボーイズ』で出会ったんですけど、今回、木村君っていうすごく生意気で嫌な役を誰にしようかってなったときに、やっぱり圭だなってなりました。誤解しないで欲しいんですけど、圭の内に持っている “やらしさ”だったり “やさしさ”だったり “かわいさ”だったり”ずるさ”だったり、すごく混在していて、複雑なものを内包している。それがやっぱり彼の魅力だと思うし。
監督:
僕は、けっこう連続ドラマとか映画でももちろんなんですけど、結構お笑いの方とご一緒する事が多いです。なぜ、お笑いの方、今回で言うと品川さんをキャスティングしたかというと、お笑いの人って実はすごく芝居が上手なんです。なぜかというと、いい役者さんというのは”耳”がいいと僕は思ってるんですよ。
だから、池鉄さんは間違いなくいい役者さんなんです。自分があまりセリフのない芝居の所でも、周りがどういうセリフの言い方をして、どういう物音がしているのかというのを、物凄く聞いているからそれに対してのリアクションが早いし的確なんですよ。お笑いの方って、特にツッコむ方ってお客さんがいる前で、ボケの方がどこでツッコみをいれて欲しいかを判断しているわけで、その場を感じてのリアクションを日々やっているから、お芝居の中でもその場の雰囲気をすごく捕まえるから、そういった意味でも面白くお芝居をできる方が多いと思ってます。
池田:
天才集団なんですよお笑いの方って。この前、品川さんとお仕事ご一緒したんですけど、楽屋でも僕があと10秒頂ければ話せたことも、瞬時に話していましたし、やっぱり天才集団ですよ。
監督:
一生懸命気持ちを作って、自分の気持ちの中だけで完結してしまって、周りとのキャッチボールを全くしなくなってしまう役者さんもいらっしゃるんですけど、僕の仕事は、一人よがりの芝居にならないように、周りのやっている芝居を聞かせてあげる仕事なんです。「周りでこういう芝居をやってるけど、それを受けてあなたはどういう芝居をするの?」って。ただ、(小池)徹平に関しては不思議なくらいそういうの一切ないんだよね。
池田:
徹平君くらい、主役もいっぱいやって人気のある方が、あれだけ周りの事を考え、ストイックすぎるだろうというくらい真摯に取り組んでいるってことは、これはひとえに”お母さんの教育”です。(会場爆笑)
監督:
徹平が人に対して礼儀を尽くすという所をみて、俺も何度も言っているんだよ。『お前、お母さんに本当に感謝しろよな』って(笑)。
【映画に込めた想い】
会場から:
映画をみて元気をもらいました!
監督:
ありがとうございます。自分の中のエネルギー感じてぶつけていくと、周りの人も何か感じてくれる。そういう思いがこの映画にはあって、一人一人にあるそういうエネルギーを感じてもらって『元気をもらった』と言っていただけると本当に嬉しいです。