『ポニョはこうして生まれた。〜宮崎駿の思考過程〜』トークイベント
11日、DVD&ブルーレイディスク「ポニョはこうして生まれた。〜宮崎駿の思考過程〜」の発売を記念し、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが、学生を対象に、日テレホールでトークイベントを行った。
本作について「見る方も大変だとは、思いますが作る方も大変でした。映画というのは”宮崎駿”といえど、誰だって一緒に作るんです。”誰か”というのは、本作の大きなみその気がしますが・・・宮崎駿といろいろな作品を作ってきました。意見を求められれば、”答える”。このやり取りがもとになって、映画はできるんです。ところが”ポニョ”の時は、前作で鈴木プロデューサーは宮崎監督の子供、吾朗監督と映画『ゲド戦記』を作った際の、しこりがまだ残っているらしく、誰か相談相手が必要です。なのでその役割を知り合いのNHKのディレクターにドキュメンタリーのカメラとインタビュアーに担ってもらったわけです」と裏話を披露してくれた。
トークイベントが終わると、場所を社員食堂に移し、鈴木プロデューサー、そして学生らも一緒に、ポニョラーメンの試食会が行われた。そこで鈴木プロデューサーは、スタジオジブリ次回作について、少しだけ明かしてくれた。次回作は12月に発表の予定だそうだ。「内容はまだ秘密。今、言えるのは”新人監督”を使うこと。雰囲気は“フニャ、フニャ”って感じかな」と教えてくれた。
本作は、『崖の上のポニョ』ができるまでの約2年半までの間、1代のカメラが宮崎駿監督に密着したドキュメンタリーである。収録し続けたテープは合計200時間以上。その膨大な映像を、本編約12時間30分もの大作としてまとめ誕生した、本邦初の完全ドキュメンタリー。
2009年12月8日「ポニョはこうして生まれた。〜宮崎駿の思考過程〜」DVD&ブルーレイディスク発売!