映画『カールじいさんの空飛ぶ家』『愛・敬老の日』プレミアイベント
野村克也監督プロデュース「愛・敬老の日」プレミアイベントin仙台
◆第1回目 ●日時:9月21日(月・祝)12:00〜 ●場所:若林区文化センター(宮城県仙台市)
野村監督が、黒ぶち眼鏡と白髪頭“カールじいさん”そのものの風貌で登場すると、楽天イーグルスの地元仙台ということもあり会場は大盛り上がり。観客席で沙知代夫人やお孫さんが見守る中、壇上に立った野村監督は、「私をプロモーション監督に選んだのはぴったり。カールじいさんを楽天ともどもよろしく。」と挨拶し、「この映画を見てうちの夫婦と似ている、まさに理想的な夫婦」と語りました。そして、「敬老の日」について、「毎年敬老の日がやってくるが、74歳になってもまだユニフォームを着せてもらって、夫婦元気で私ほど幸せな同世代の人はいないかもしれない、そしてこれは本当に奥さんのおかげ」と日頃の感謝の気持ちを述べました。
また、今回『カールじいさんの空飛ぶ家』のテーマ「夫婦愛」についてのエピソードを一般の方から募集。野村監督が「まさに、愛。夫婦円満の基本を感じた」という理由で選んだ「No.1エピソード」の松浦さんは、ご家族で来場し、野村監督より本日の試合のチケットを直接プレゼントされ、「親孝行ができた」と大喜びでした。それから、野村監督は、これまでの監督の野球人生をずっと支え続けてくれた沙知代夫人へ感謝の手紙を読み上げることに。このサプライズのできごとに、沙知代夫人はびっくり。野村監督が促すと照れくさそうに隣の席に座っていたお孫さんと一緒に舞台にあがりました。野村監督が「これほど照れくさいことはないなぁ」といいながら、「あなたはみんなからこわいこわいと言われるが本当はやさしすぎるということをわたしは知っています。たくさん食べてたくさん寝るけど元気・・・生涯最後まで、私のそばにいてね。」という手紙を読み上げました。沙知代夫人が「さんざん言われていますが、まぁ夫婦なんてそんなものでしょ。」といつもの沙知代節で返し、2人の仲の良さを見せてくれました。沙知代夫人と一緒に並んだ孫の忠克くん(7歳)と彩也子ちゃん(5歳)は、おじいちゃんのことを「大パパ」と呼んでおり、「素敵な大パパ」と彩也子ちゃんが言うと、さすがの2人も孫には弱く、監督と沙知代夫人は顔をほころばせていました。最後に、野村監督から沙知代夫人へ、背番号「19」のユニフォームとボールを手渡し、本日の楽天VSオリックス戦の始球式のマウンドをプレゼント。舞台挨拶後の囲み取材で野村監督は、「(沙知代夫人が)投げるのなんてはじめてだから、始球式が一番心配」。また、今日のカールじいさんの風貌については「10年後の自分かも?」と話しており、「ぼくもあんな風になりたい」と夢を語りました。また、最近の試合などで「野村やめるな!」というヤジがとぶと本当に嬉しく、仙台のファンは温かいと感謝の気持ちも表していました。
◆第2回目 ●日時:9月21日(月・祝)17:30〜 ●場所:クリネックススタジアム宮城(宮城県仙台市)
2000個の風船が飾られ「カールじいさん」色になったクリネックススタジアム宮城。楽天イーグルス・オリックスバファローズ両球団の選手たちと、クリネックススタジアム宮城を埋め尽くした観客とで、国歌斉唱しセレモニーがスタート。ウォルト ディズニー スタジオ モーション ピクチャーズ ジャパンの百合草太郎氏とタカラトミー井上剛氏より、楽天イーグルスの中村真人選手と、オリックスの阿部真宏選手に、カールじいさんのぬいぐるみが贈呈されました。その後、今回『カールじいさんの空飛ぶ家』のテーマ「夫婦愛」にちなんでエピソードを募集、その応募の中から選ばれた家族が、「スタメンファミリー」として各ポジションにつき、スターティングメンバーの選手たちを、各ポジションでむかえました。夢のグラウンドに立てたファミリーたちは感激の様子でした。
いよいよ、メインイベントの始球式。野村克也監督と沙知代夫人がグラウンドに姿を見せると、すでにスタメンファミリーで盛り上がった球場にひときわ大きな歓声が湧き起りました。今までの人生同様、2人で1歩ずつマウンドに近づいた野村夫妻。少し照れくさそうにする野村監督から沙知代夫人にボールが手渡されました。捕手の守備位置に野村監督がつくと、観客の歓声は最高潮に。マウンド上で現役の選手さながらにボールを握る沙知代夫人にどよめきが起こりました。現役の投手ばりにマウンド上から投げるのかと思いきや、小走りでマウンドからホームベース近くまで小走りで走りよりボールを投げた沙知代夫人。そんなおちゃめな姿で球場中に笑いの渦が巻き起こりました。 ボールを受けた後、2人は歩み寄り苦笑い。そのとき、野村夫妻と観客、そして日本中の人の夢を乗せて、2000個の風船が空高く舞い上がりました。野村夫妻は空高くあがっていく風船を2人で見送り、監督は本番の試合へとむかいました。
始球式のあと、野村監督は「まぁまぁだな。もうちょっとやると思った・・。ペケだ。0点だ。ローテーション入りは無理だな。(苦笑)」と
厳しいながらも、妻の初始球式に微笑んでおり、2人の夫婦の思い出がまたひとつ刻まれたようでした。
『カールじいさんの空飛ぶ家』プロモーション監督である野村克也氏が、敬老の日を記念して自ら監督の野球人生を支え続けてくれたファンと沙知代夫人に<ありがとう>の気持ちを伝えるべく企画した始球式。74歳になってもなお夢を追い続ける姿を自ら示し、<人はいくつになっても挑戦できる>というメッセージを伝えました。