映画『イメルダ 美貌と権力を手にした「女帝」の生涯』トークイベント:中村うさぎ(作家)が登壇
元フィリピン大統領夫人であるイメルダ夫人のドキュメンタリー映画『イメルダ』のトークイベントを開催致しました!
9月19日(土)18時50分の回終了後
登壇者 中村うさぎ(作家)
映画はすごく面白かった!監督のスタンスも公平な目で撮っていてジャーナリスティックで良かった。きっと私がコメントを出したり、トークショーに呼ばれたのは『あんた靴を3000足持ってるでしょ!』ということでしょうが。そんなには持ってないですけど、イメルダの気持ちは分からないでもない(笑)
彼女の名言はツッコミどころ満載。『私は良いものと美しいものしか目に入らないの』とか、「あっそ」て感じ。私が一番イメルダらしいなと思うのは『主は私を満面の笑みで天国へ迎えて下さる。』で、見ている人みんなが『いやいや〜そんなわけないでしょ〜』と思ったでしょ。
ブランドものを集めていたころ、なんであんなに集めていたんだろうと思う。やはり、何か異常な行動をする人は何かが欠落してしまっていて、買うことでその欠落を埋めようとしている。しかし、欲しいものがずっと手に入っていない感があり、またその欠落やコンプレックスを埋めようとして次々と買ってしまう。が埋まらない。そして彼女は3000足では埋まらなかった。彼女の溢れ出す言葉は全て反対に聞こえた。すごく自己肯定感が強い。マルコスと結婚しても全然幸せではなく、でもそこで〝幸せではない″と認めてしまうとおしまいなので自分で『私は幸せなの!』と言いはっている感じ。言えば言うほど、彼女の人生が埋まってないような感じがするなと思った。明日は我が身ですよ。(笑)
言ってること全て反対。見られて困るものだらけ。イメルダは切ない人だな〜。と思って見ていました。
死んだマルコスの蝋人形が象徴してる。あの誰が見ても気持ち悪い蝋人形を美しいと思っている、愛の証と思っているんでしょ。中味はどろどろなのに取り繕って見せている所とか。
彼女は長生きしそうだ!私の母より元気。