「もうホッタラケにしないでね!!」映画『ホッタラケの島 〜遥と魔法の鏡〜』初日舞台挨拶
この夏、3DCGを駆使した完全オリジナルの話題作である映画『ホッタラケの島 〜遥と魔法の鏡〜』が初日舞台挨拶を迎えた。
主人公、遥の声を演じた綾瀬はるかさんはアフレコ中大変だったことを聞かれると「紅茶!!」と思いだしたように言い、「結構叫ぶシーンが多くて、紅茶でのどを潤しながらアフレコにのぞみました。」と冒頭から天然っぷりを披露した。印象に残っている場面については「遥が手鏡を持って母親との思いでを回想して涙する場面では、私も幼い頃の遥と気持ちが重なって思わず涙してしまいした。」とアフレコ中の秘話を明かしてくれた。
遥の母親役の声を演じた戸田菜穂さんは「私は小さい遥をのこして死んでしまいますが、残していくわが子に一日一日を大切に過ごしていってほしいというメッセージを声に乗せるように心がけました。」と語った。
遥の友人・美穂の声を演じた谷村美月さんは「私と綾瀬さんが一緒にアフレコする回数は少なかったので、その短い間に友人同士の距離をどう表すか苦労しました。また、アフレコ中は大きな声を出すように注意してたけど、実際に映画を観てみるとそうでもなかったです。」と話した。
主人公、遥と最も多くの時間を共にする異世界の住人であるテオの声を演じる沢城みゆきさんは「アフレコ中綾瀬さんと『せーのっ』と声を合わせる場面で二人で目配せをしてやったのですが、その時の綾瀬さんの顔が可愛くて、その瞬間ときめいてしまったのですが、テオはどのあたりから遥のことを好きになるのかな?と考えながらやりました。」と二人の息のピッタリさをアピールした。
佐藤信介監督は「原作のないところからのスタートで4年の歳月がたちました。無事に初日を迎えることができて本当に嬉しいです。一人ひとりのスタッフが素晴らしくて、愛情をこめてシーンを作り上げ、キャラクターに息を吹き込むという作業が今でも印象にのこっています。何度も観ているのに、仕上がった時には思わず男泣きしてしまいました。」と力を込めて熱く語った。
また「ホッタラケ」にちなんで、出演者陣がホッタラケにしてしまったものをテオが配るというサプライズイベントも行われ、沢城さんは色鉛筆、戸田さんはアコーディオン、綾瀬さんは日本昔話、谷村さんは数学問題集をそれぞれ受け取った。谷村さんは「また勉強してくれますか?」の問いに対して「ええ、多分。」と苦笑いを浮かべ、会場の笑いを誘った。
(Report:樋口 綾)