完成から4年──。日本の警察犯罪事件を赤裸々に描いた映画『ポチの告白』初日舞台挨拶
2005年ゆうばり国際ファンタスティック映画祭出品・ファンタランド大賞・作品賞(観客賞第2位)を獲得した映画『ポチの告白』は、昨今多発する日本の警察犯罪事件の数々の実例をモデルに、良識ある巡査が警察の犯罪機構に巻き込まれながら悪徳に染まり、やがて自滅するまでを描いた、3時間15分にも及ぶ社会派エンターテインメント大作です。
24日(土)、本作の初日舞台挨拶が行われ、監督・キャストらが想いを語りました。
菅田俊「自分のキャリアの中でも難しい役でした。(1999年から2005年までを描く作品なので)短期間のうちに年齢も詐称しなければなりませんでした。陽の目を見ることができて感激しています」
出光元「最初こういう悪役なんで、どんな芝居をしたらよいのかと思って最初に浮かんだのが『水戸黄門』の悪代官だったんですが、考えてみたら普通が一番怖いんじゃないかと思って普通に演じました」
野村宏伸 「撮影されたのが4年前で、こういった作品なので公開が難しいのかなと思っていたのですが、昨年公開できると聞いて、本当によかったと思いました」
川本淳市「実は僕の家で撮影したシーンもあるんですが、屋根から降りてベランダに菅田さんが降りる度に、ものすごい音がするんで、家にいた親父が壊れるんじゃないかと心配していたことを思い出します」
井上晴美「菅田さんと夫婦役ということで、菅田さん大好きなんですが、とてもシャイな方なので(菅田、照れて赤くなる)。私たちが知りたくても見えない部分を描いた映画だと思います」
高橋玄監督「公開まで時間がかかり、その間に海外で先に売れたりしていたのですが、やっと日本で陽の目を見ることができました。警察の不祥事事件について見ない日がないくらいの今、公開されるのはタイミングが良かったと思います。出光さんをはじめ、どの役者さんも素晴らしい仕事をしてくれました。娯楽作だと思って作っていますので、長くてもしり込みせず見てもらいたいです」