【クライマーズ・ハイ】 登山時に興奮状態が極限まで達し、恐怖感が麻痺してしまう状態。

1985年8月12日、群馬県御巣鷹山で死者520名を出したあの未曾有の大惨事、日航機墜落事故を舞台にしたベストセラーがついにスクリーンに登場する。
公開初日に際し、原田監督をはじめ、主演の堤真一、堺雅人、高嶋政宏、尾野真千子、でんでん、マギー登壇し舞台挨拶に臨んだ。

堤は、「やっと(公開が)始まった。僕は本当に満足しています。」と感激した様子。監督も「去年の7月5日にクランク・インしました。ちょうど1年後の同じ日に公開なんて、何かの縁を感じますね。」節々に言葉が詰まり、感動を隠せない様子だった。
本作で県警キャップを演じる、今最も注目の俳優の一人堺は、「常に緊迫感のある撮影現場でした。撮影にあたり実際に何人かの事件記者の方とお会いしましたが、本気で働く本気の男達の目には凄味がありそれだけで感動できますね。」と語った。

7月3日が原田監督、7月7日が堤の誕生日ということもあり、バースデーケーキならぬ、『クライマーズ・ハイ』特製号外ケーキが登場!
そこで、本作で整理部員(記事や見出しを配分し、より読者を引きつける見出しを考える部署)を演じるマギーがケーキを見てすぐさま「見出しが無いっっ!大変だ!!」と慌てふためき舞台袖に駆け込む場面もあり、
会場からどっと笑いが起こった。
”クライマーズ・ハイ大ヒットスタート!!”と書かれたチョコレートを手に戻ってきたマギーは監督と堤に贈呈(?)し、二人はそれをケーキに飾った。
監督から最後に、「この作品を是非皆さんに愛して頂きたい。誕生日も祝ってもらえるなんて、これからも映画の初日は7月5日にしようかなぁ〜(笑)」と観客の笑いを誘った。
元ちとせの本作のイメージソング「蛍星」が会場を包む中、観客からは大歓声と拍手が起こり、大ヒットを予感させる舞台挨拶は無事幕を閉じた。

(Report:Inoue Midori)