D級グラビアアイドル如月ミキが自殺してから1年。彼女の1周忌追悼会に集まったのは、ファンサイトの常連の5人の男。思い出話に盛り上がる中、彼女の自殺に疑惑が持ち上がる。“彼女は誰かに殺された!?”

1部屋で繰り広げられるコメディ&ミステリー映画『キサラギ』。家元役の小栗旬、オダ・ユージ役のユースケ・サンタマリア、スネーク役の小出恵介、安男役の塚地武雅、イチゴ娘役の香川照之と、主要キャストが勢ぞろいし初日舞台挨拶が行われた。

【初日を迎えての挨拶】
小栗さん「感無量です(笑)。やっとみんなに見てもらえる時がきた・・・そんな感情です(笑)」

ユースケさん「去年の夏に撮影したんですが、早くみんなに観てもらいたくていつ公開になるのかと聞いたら、お蔵入りになる可能性があるといわれて(笑)。なんとかお蔵入りにならないようにと祈りながら、やっと観て頂ける事ができました・・・感無量です!!(笑)。」

小出さん「すごく短い期間で撮影をして、体力を出し尽くしました。歴史に残るような男の友情物語をぜひ観てください。」

塚地さん「安男役をやらせて頂きました。もはや俳優の塚地です(笑)。あっ鳴り止まない拍手、ありがとうございます(笑)《会場大きな拍手》。僕も当たり前の様に映画に出るようになりました。サスペンスコメディという謎解きもありながらも笑えるという。皆さん横隔膜の準備をして観てください・・・感無量です(笑)。」

香川さん「俺が言うことは無いんですが、笑いあり、涙ありハートフルあり(笑)。本当に映画に言うことは無いんですが、残念な事が1つ。パルコの壁に(映画『キサラギ』の)モールペイントがあって、僕のところだけ額に排水溝のようなものが!!(笑)オデコのオデキみたくなってるんです。実際に撮影の時に鼻にオデキが出来て、ユースケさんに“ポイズン”という薬をもらったらさらに腫れて!!(笑)。そして僕だけシャツの色が違う!!(笑)」

監督「何度か完成披露とかで舞台挨拶をしてるんですが、MCが4人も5人もいるみたいで本当にうるさい(笑)。ユースケさんが悪い(笑)。みんなで120%出し切って撮りました。1度観たらまた友達と観たくなる。何だか人に話したくなる映画です。好きなセリフを探して頂いて、気に入ってもらえたら嬉しいです。」

【リピーターの方も楽しめるポイントは?】
小栗さん「あの・・・こういうのはユースケさんが全部俺に任しておけっていってました(笑)。」

ユースケさん「(笑)。まぁ、こうなるああなるって言うとネタばれしちゃうので、好きなセリフを言います。『奇跡は起きます、起こしてみせます』・・・これは『日本沈没』で剛が言ったの(笑)。まぁ、こういうのはツカジ・ムガが俺に任せておけってトイレで言ってました(笑)。」

塚地さん「僕の自信のあるセリフとしては『オーホホ、私 喪黒福造でございます』(笑)。まぁ色んなのありますけど、じゃあちゃんと言っていきましょうか(笑)。」

小栗さん「『虫けらだ』っていうセリフを何度かいっています。」

ユースケさん「僕は『事件は現場で起きているんだ!!』(笑)。本当にですよ(笑)。」

塚地さん「僕は『喪服を着ると盛り上がれるんです』というセリフです。喪服って本来盛り上がらない為に着るのにっていう・・・本当よ(笑)。」

小出さん「僕は大先輩の香川さんに『お前なんて毎日香で十分だ』というセリフです。意味深ですね。」

香川さん「僕は『ラッキーチャッピー(如月ミキが好きなキャラクター)が実在するかボケ』っているセリフなんですけど(笑)。僕は、数々いいセリフがありますから(笑)。」

監督「一番好きなセリフが『ストレスだ!!』っていうセリフですね。あと、『Show me!!』って言うのとかも好きです(笑)。」

挨拶が終わりマスコミ向けの撮影の際には、承認済みという事で出演者が「キサラギ!!」と言ったら観客が「キャッツアイ!!」と声がけする場面もあり、終始笑いが絶えない舞台挨拶だった。

この個性豊かな面々が出演する映画『キサラギ』。期待せずにはいられない。

◆2007年6月16日渋谷シネクイント

(Report:Tomoe Yuita)