6月7日(木)、都内にて映画『SS エスエス』制作発表会見が行われた。
ビッグコミックスペリオールに連載された東本昌平による大人気コミック『SS エスエス』がついに映画化!!
走り屋たちの集う、箱根ターンバイク。ある夜、そこに1台のクルマが現れる。長年にわたり不動のコースレコードをあっさり破り、一夜にして伝説となったその男とは、罷業の荒馬・ミツビシスタリオン4WDラリーを操る元ラリースト、ダイブツだった。その噂を聞きつけた男達が、それぞれの青春の情熱を、人生を負って箱根ターンバイクに集結していく・・・。主演に哀川翔、立ちはだかる級友役に沿道憲一、主人公の良妻役には酒井法子を配し、その他MEGUMI、桑野信義、ミッキーカーチスなど豪華脇役や若手を起用。監督は映画『アンフェア the movie』の小林義則監督。
劇中にはミツビシスタリオン4WD、フォードフォーカスWRCを始め、クルマファン羨望のマシンが次々と登場し、スクリーンを所せましと激走する。
走るこおに何かを求め、何かを見出そうとしてあがく、中年男の生き様。過去と自分自身と戦うために、クルマという手段を選んだ男達の再起のドラマである。

この日登壇したのは、小林義則監督、哀川翔、遠藤憲一、MEGUMI、中倉健太郎、酒井法子、TEAH、福永ちな。現在撮影中の映画『SS エスエス』についての現場の様子や、感想などを語った。実際に哀川翔が撮影で使用しているという、ミツビシスタリオン4WDも公開された。

●哀川翔:ラリーという、クルマのレースでは最も過酷な役の撮影ということで、ワクワクしています。面白いものができたと思います。
(主人公について)夢だったラリーの世界から足を洗うというのも苦しい決意が必要だし、また戻ってくるのも並大抵の努力ではないと思います。決して一人の力ではなしとげられない、仲間との関わりあいに共感しました。

●酒井法子:今回哀川さんと初競演で、とても素敵な三日間でした。早く完成が見たいです。
(夢を追い続ける男性について)「男とは」というものを考えさせられました。男性は夢を追いたがるもの。家族との人生のために諦めても、胸の中に情熱の炎はいつまでもある。それを理解しながら見守る私の役は、まさに理想の女性という感じです。翔さんがそういう男性を演じているのがシビれました。

●遠藤憲一:翔さんとはVシネでドンパチやるような、正義と邪という関係の役が多かったのですが、今回は仲間という役柄です。翔さんは朝方なのですが、朝から夜までの撮影だったので、寝てしまわないか心配でしたが、なんとか撮影できました。
(新たな役どころについて)同じ目線で仲間同士というのは今までにないものでした。今、演じるという役者同士好きなことをできているわけですが、共通の挫折を味わった者同士、本気でアツくなった者同士というのを考えて演じました。

●MEGUMI:エンターティメント性の優れた作品だと思います。人と人との関係が切なくて、色々な角度から楽しめます。口が悪い役で、躊躇してしまったぐらいです。翔さんと遠藤さんとの掛け合いを見ていて、女性同士にはないものを感じました。挫折というのは、ほとんどの人に経験があると思いますが、何かをきっかけにやってみようというように、この映画を見て元気になってほしいです。

●中倉健太郎:中身が暖かくて、こんな映画に出れたらいいなという感じです。
(哀川翔と初競演)気さくに話してくれて、いい雰囲気を作ってくれます。哀川さんの人柄ならではです。

●TEAH:撮影現場でクルマを見て、凄く良かったです。翔さんと一緒に競演できて嬉しい。
(走り屋というキャラクターについて)こういう生き方もあるんだな、と思いました。

●福永ちな:台本を読んだ時に、スピード感があって、人間味が溢れているな、と思いました。出演できて嬉しいです。遠藤さんとの怪しく神秘的な関係を楽しんでください。

●小林監督:映画化すると聞いてから原作を読んだのですが、レースシーンが多く、何ヶ月あっても撮影しきれないのではないか、ということと、クルマ好きな人々に人気があるので原作を損なわずに映画化できるかという難しい点がありました。物語を膨らませ、ドラマ性を持たせてクルマ好きではない人にも楽しめるように作りました。
(伝えたいメッセージは?)諦めない、ということです。

「男達の誇りと哀しみ」を背負った中年男達が、観る者の魂を震わせる!
映画『SS エスエス』は2008年、お正月第2弾ロードショー!!
(池田祐里枝)