吉川ひなのがハリウッド映画に初挑戦した『ホーンテッドハイウェイ』がユーロスペースにてレイトショー初日を迎え、吉川ひなの、すずきじゅんいち監督、プロデューサーのリー・ラドニキが舞台挨拶を行なった。

ロサンゼルスに移住して日本映画を世界に輸出するイレブンアーツという会社を設立したすずきじゅんいち監督は、この映画を製作するきっかけについて「イレブンアーツは日本映画を主に扱っている会社で、だんだん色んな国の映画も扱うようになったんですが、映画祭にはマーケットがありまして、一番売れやすいというのが外国人にも分かりやすい映画なんですね。その一つがホラー映画というか、怖いという感情は割と世界共通なので、その手の映画が求められているのが実体験でひしひしと感じたので、じゃあそういう映画を作ってみようかというのがきっかけです。」
キャスティングで吉川さんの決めてになったのは、ズバリ頭の良さだという。「吉川さんは絶世の美女であり、スタイル抜群、台本ではスーパーモデルの役だったので、何人かお美しい方にお会いしました。その中でやはり飛びぬけて頭が良かったんですね。本当に人生を見つめている方で、自分の生き方を知っている人だなと、僕はそれに感銘を受けて、美しいだけでなく人間としてしっかりしているんで、今後大きく伸びていくだろうと思って、確信を持ってお願いをした次第です。」

それを聞いた吉川さんは「監督ありがとうございます。私動揺しています。」と監督の言葉に本当にびっくりした様子。吉川さんが演じたスーパーモデル“ゆみ”は、カメラマンと不倫関係になり、そこから大変なことに巻き込まれていくという役どころ、初めてのロスでの撮影はすごく楽しかったという。
撮影中怖かったこと、大変だったことについて聞かれると、「死体を捨てる湖がありまして、『13日の金曜日』が撮影されたという由緒ある場所で撮影したんですが、雰囲気も怖いんですけど、泊まる場所で熊が出るから気をつけろと本気で言われていて、夜は怖かったです。」
『ホーンテッドハイウェイ』の感想については、「じわじわ怖い感じで、見終わったときはすごく怖くなっているような。そして私がなんと、初お化け役をやっていますので、すごいですよ!吉川やっているなと見てください!」

プロデューサーでもあり、弁護士でもあるリー・ラドニキさんは「長い旅で日本まで来まして、鈴木監督とひなのさんとこのステージに立てて幸せです。とても良い勉強、経験になった映画作りでして、今日は皆さん来て頂いてありがとうございます。」と挨拶した。

最後にすずき監督は「一時間半弱をですね、眠くなれば寝てください。ご自由に過ごして頂いて楽しんでお家に帰って頂ければありがたいと思います。」と観客に謙虚なメッセージを贈った。

舞台挨拶の最後、エグゼクティブプロデューサーで女優の榊原るみさんから吉川ひなのさんへお祝いの大きな花束が贈呈された。そして、すずき監督へはMCから小さな花束が贈られた!
(M.NIBE)