過激なスポーツ・ドキュメント『マーダーボール』主人公マーク・ズパン舞台挨拶
2005年度アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞にノミネートされた『マーダーボール』。ウィルチェアーラグビー(車椅子ラグビー)という過激極まりないスポーツを取り上げたこの映画が10月7日、日本にて公開される。それに先がけ、9月26日よみうりホールにて特別試写会が行われた。この試写会には、主人公であるマーク・ズパンが出席し舞台挨拶を行った。
200時間にも及ぶ撮影を経たこの作品を初めて観たとき、マーク・ズパン自身も激しい興奮を得たと言う。
「もう、すごいって驚くばかりでした。200時間以上の撮影時間を85分に収めていますが、まるで脚本があったかのようなドラマチックなストーリでした。僕自身も観て笑ったし泣きました。」
先週行われたウィルチェアーラグビーの世界選手権では見事金メダルを獲得したマーク・ズパン。この日は、この映画を見て是非彼に会いたいと、女子レスリング元世界チャンピオン、山本美憂さんが舞台上に現れ、映画に対する大きな賛辞を送った。そして、もう一つ彼女からあるお知らせがあった。それが、公開記念チャリティー・オークションである。この映画に非常に感銘を受けたという舞の海さん、吉原知子さん、篠塚健二郎さんが参加したこのオークションは、Yahoo!JAPANのオークションサイトに行われ、NPO法人日本パラリンピック支援機構を通じて、日本障害者スポーツ協会に寄付されるという。
山本「この企画があると聞いて、是非協力をさせていただきたいと思い、今日来ました。これから映画を観る皆さんも私たちの活動に参加してください。」
(林田健二)