楳図かずおさん原作のホラー映画『神の左手 悪魔の右手』が13日にイマジンスタジオで特別試写会を行った。
本作の原作となっているのは楳図ファンにも「一番怖い!」と言われている同名漫画。「今までを覆すような”怖さ”をテーマに20年前に書きました。生理的に怖いと思わせるところが多いですね。この漫画を描いた当時は怖いものは外からやってくると思われていましたが、僕はこれからは怖いものは中からやってくるんじゃないかと思ったので、そういうメッセージも込めました。」と楳図さん。原作を描いていた当時は、取りやめにして欲しいとの電話がかかってきたこともあったと言う。

ヒロインを演じた渋谷飛鳥さんは「原作は最初のページを見ただけで、もう目をそらしたいくらいでした。でも先を読みたい気持ちが止まらなくて、結局一気読みしちゃいました(笑)。怖いけど見たい、っていう気持ちがあったんですね。」と語り、それに対して「原因を追究する、その気持ちが大事なんですよね。ただ怖いからって逃げてたら何もわからなくて結局怖い目にあったりするんですよ。」と楳図さん。

実はこの日は渋谷さんの18歳の誕生日。ハッピーバースディの曲が流れる中、楳図さんからスペシャル・バースディケーキをプレゼントされた。ケーキが出てくるなり会場のお客さんや渋谷さんはビックリ!なんとそのケーキは”血みどろケーキ”とも言える”『神の左手 悪魔の右手』ケーキ”。本編でも重要な小道具としているケーキだが、目の前に現れたのは包丁が突き刺さり、血のようにジャムソースが垂れているものだったのだ。
最後は観客の「おめでとうグワシます!」の声の中で写真撮影を行うという、なんとも楽しい試写会になった。

(umemoto)