4月17日(火)都内で『デュエリスト』の来日記者会見が行われた。今回来日したのはイ・ミョンセ監督、そして主演の“悲しい目”を演じた韓国新世代スター、カン・ドンウォンとヒロイン(ナムスン)を演じた若手トップ女優ハ・ジウォン。

本作は朝鮮王朝時代を舞台に、宿敵と知りながらも惹かれていく、許されない愛を描いたラブストーリー。時代劇の常識を打ち破る全く新しい映像世界となっている。また、日本で公開されるのはエモーショナルバージョン。監督が日本での公開にあたって編集したものである。

チャンバラシーンが素晴らしいのですが、何か日本の映画など参考にしたものはありますか?
ジウォン:「香港や日本のチャンバラの反映と言うより、踊りから紡ぎ出したものなんです。あれは感情の中に力を込めて作った新しいチャンバラです。」
ドンウォン:「ジウォンさんの言った通りです。チャンバラ映画は観ましたが、特に参考にしたものはないですね。」

ラストの決闘シーンはどのようにアプローチしたのですか?
監督:「ラストは最も重要なシーンで、動きをドラマとして作りました。直接的にラブシーンを撮るよりも戦いの中で見せたかったんです。」

役づくりで気を付けた点は?
ドンウォン:「私の場合は準備期間が短かったんです。監督が望むことに耳を傾けて、こなせるように頑張りました。あとは、需要を現代舞踊において練習しました。私の役はセリフが少なく、体を使って表現することが大事でした。」
ジウォン:「シナリオが出来上がった時点ではイメージはなく、現場で監督と作っていったんです。男性ぽい武士のイメージを作ろうとしました。男性のように強く見せるのには苦労しました。」

“悲しい目”はなぜ最後まで名前を明かさないのですか?
監督:「初恋は心の中で作られたものが存在します。いつまでも心に残るように最後まで名前を明かさないのです。」

海外でも公開されることが決まっていますが、編集はどうされるのですか?
監督:「日本では情緒的な部分を浮き立たせようとしました。これから公開される国、例えばフランスのバージョンに関しては、ラストでよりいっそう余韻を与えるような編集になっています。各国の情緒的な部分にあわせて編集したいんです。これができるのは監督として幸せです!」

(umemoto)

□4月22日(土)丸の内プラゼール他全国松竹・東急系にてロードショー!
『デュエリスト 』