3月2日(木)、高輪プリンスホテル さくらタワー コンファレンスフロアで映画『素敵な夜、ボクにください』の製作発表記者会見が行われた。

トリノ冬季オリンピックで話題を呼んだ女子カーリング日本代表<チーム青森>。『素敵な夜、ボクにください』の物語は、来年3月に世界女子カーリング選手権大会が開催され、これから益々カーリングで盛り上がるであろう青森を舞台に繰り広げられる。本作は、カーリングを通して日本と韓国という国境を越えた恋愛、そして女性の心の成長を描く、スポーツ&ラブコメディ。

監督は『12人の優しい日本人』(91)でさまざまな映画賞を受賞した中原俊。キャストは吹石一恵、キム・スンウ、占部房子、関めぐみ、枝元萌。本作について監督は「韓国と日本という2つの世界が仲良くなるように頑張ります。」と語った。

韓国の俳優さんとの共演はいかがですか?
吹石:「キム・スンウさんは積極的にコミュニケーションをとろうとしてきて下さるんです。それに紳士的で、現場では助けられてます。」

カーリングはどうでしたか?
吹石:「コツをつかむのが難しかったんですけど、おもしろいですね。カーリングの魅力は単純に体力勝負じゃないところ。日本がカーリングに興味を持ち始めた時にこの作品に出会えたのはいいタイミングだと思います。」

キム・スンウさんは日本の映画には初出演ですが、どうですか?
キム:「日本では初めての映画なので、初心者のつもりで頑張ってます。日本に来たので、日本語で気持ちを表現したいと思ったので勉強しています。」

なぜ日本の映画への出演を決められたのですか?
キム:「ファンの方に、どんなカタチでもいいから感謝の気持ちを表現したかったんです。そんな時いい機会に出会ったんです。監督に対する信頼も決め手でした。」

占部さんはドラマにハマって韓国語を勉強するという役ですが、韓国語の方は?
占部:「全然できないです。でもキム・スンウさんにお会いして、直接お話するのが1番だと思ったので頑張って勉強します。」

関さんは現場ではどんな感じなんですか?
関:「私の役には、自分に似ているところがあるんです。なので監督にも気楽にやるように言われました。カーリングはルールも知らなかったので、やれることになって嬉しかったです。もっと上手くなりたいですね。」

枝元さんは肝っ玉母さんの役ですが。
枝元:「実生活では結婚もしてないし、子供もいないので嬉しいです(笑)心も体もどっしりしていないといけない役です(笑)」

最後に抱負を聞かせて下さい。
吹石:「まず何よりも体に気をつけてやります。大人っぽいカーリングが見せられればいいなと思ってます(笑)楽しみにしていてください!」
キム:「日本映画初出演ということで嬉しい反面、緊張もしています。期待を裏切らないように頑張ります。」
占部:「台本を読んで笑い転げました。素敵な明るい映画になると思います。」
関:「津軽弁と韓国語を勉強したい!もちろんカーリングも。」
枝元:「とにかく楽しくやりたいです。そのスクリーンいっぱいの楽しさが外にもこぼれていけばいいなと思ってます。」
監督:「3月に雪解けで大変な青森に、明るい風を吹き込みたい。」

また、監督によると「<チーム青森>の出演もひょっとしたらあるんじゃないか」ということ。恋愛あり、友情あり、笑いと涙あり、そしてカーリングに韓国といった様々な要素を持った本作の完成が心待ちにされる。

(umemoto)

□2007年、お正月第2弾公開予定