数々の呪いに見舞われた作品『ノロイ』、初日舞台挨拶
8月20日(土)、猛暑のさなか、池袋シネマサンシャインにて『ノロイ』の初日舞台挨拶が行われた。舞台には主演の松本まりか、監督の白石晃士、『リング』『呪怨』などを手がけたホラーブームの仕掛け人、プロデューサーの一瀬隆重が登場した。
ひとりの怪奇実話作家が、「呪い」をテーマにしたドキュメンタリーを完成させた直後、謎の失踪を遂げる。男の自宅は全焼し、妻は焼死体で発見される。そして「ノロイ」と名づけられた作品はそのあまりの衝撃的な内容ゆえ封印されてしまう…。映画の制作にあたって白石監督は、一年ほど取材やインタビューを重ねた。映画自体が現実に起こった部分を多く含んでおり、そこには現実の恐怖感覚がある。
主演の松本まりかは、白のワンピースに黒のコサージュという清楚な出で立ちで登場。会場には彼女のファンと思われる男性客も多く見られた。映画の感想を聞かれて「はじめて見終わった時はなんていったらよいかわからなくて、声を失った」と答えた。また、「見終わった後に、どんよりして嫌な気持ちが残る作品」と正直に答えると、会場には笑いが起こった。撮影中にはスタッフが揃ってお祓いをしたということだが、なかには映画の呪いに見舞われたのか、撮影中に膝が割れたり(?)、高熱を発した人も。白石監督自身、撮影中に「人生でこんなにきついのは初めてかと思うくらいの(ひどい咳をともなう)風邪をひいた」と語り、「それをきっかけに禁煙をしたのでよかった(笑)」と前向きな発言。一方、主演の松本まりかは、「呪いにかかった以外は特に何もない。おとといも(共演者の)アンガールズと一緒にお祓いをしたので、たぶん大丈夫」と語った。しかし撮影中のことを聞かれると、「あまり覚えていない。思い出したくない」と口ごもった。
最後にプロデューサーの一瀬隆重は、映画の見どころを、「映画は元々一本のビデオテープから始まった。現実部分もあり、フィクションもありの虚実混合の作品」と語り、初日の舞台挨拶はなごやかな雰囲気で締めくくられた。
(ueda)
『ノロイ』は、2005年8月20日より、新宿オスカー・池袋シネマサンシャインほか全国ロードショー!
■作品紹介
『ノロイ 』