サンダンス映画祭。『バッファロー’66』、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』、 『メメント』など常に若い才能を発掘し、世界中から注目を集めてきたインディペンデント映画祭。そこからまた新たなる新鋭監督クリス・ケンティスの作品『オープン・ウォーター』は生まれた。サンダンスで上映されるやいなや全米を震撼させる話題のインディペンデント映画は全公開作品中全米でNO.1を記録!急遽インディベント作品では異例の世界26カ国での公開が決定し、大ヒットを連発!

 楽しいバカンス中の夫婦スーザンとダニエル。ツアーダイビングで海中探索を終え海面に浮上すると、あるはずの船がない…足は届かない。360度、岸は見えない。叫び声は誰にも届かない。そんな大ピンチの中2人の前に無数の鮫が現れ…

 本日、話題の映画『オープン・ウォーター』で今最も注目されているクリス・ケンティスさん【監督・脚本・撮影・編集】、そして妻のローラ・ラウさん【製作・撮影】の来日記者会見が都内ホテルにて行われた。

Q.1 今回初来日という事ですが、東京の印象は?
クリス監督:「東京へは2日前に来たのですが素晴らしい街だと思います。ぜひ探索してみたいですね。でも、次回作(詳細は事情があり話せませんが(笑))の準備があって外へ出られないでいるので残念です。」

Q.2 本物の鮫との撮影シーンでヒヤヒヤした瞬間は?危険なシーンが多いので俳優さんには断られなかった?
ローラさん:「NYにはこのような役をやりたい!という人が沢山いたし、本物の鮫を使う事もキャストを決めるオーディション時に説明していたので問題はなかったですね。でも安全に関しては細心の注意を払い、役者達にプールでのダイビング実習をさせたりしました。そして最終的に残ったのが主演のブランチャード・ライアンとダニエル・トラヴィスです。」
クリス監督:「今はそんなにすごい事をやってもCGだろ?と思われてしまうが、そんな中で私たちは全て本物を使いたかったのです。そして観客に新鮮な体験を味わってもらいたいと思ったのです。」

Q.3 ラストシーンへのこだわりは?
クリス監督:「私も妻もダイビング経験者ですが、実際に海に取り残された夫婦の話を数年前に雑誌やニュースで目にして、そこから本作『オープン・ウォーター』の着想を得たのです。事実に基づいた話なので特にこだわりといった事ではないが、“もしあなたならどうする?”と観客への問いかけにはなっています。」

 記者会見後は、バックで動く大迫力の巨大ホオジロザメの彫刻(約全長4m・体重900kg)と一緒に写真撮影。そして飛び入りゲストでタレントの辺見えみりさんからクリス氏とローラ氏に花束が贈呈された。
辺見さんは「私なら絶対パニックになる!!と思いながら本作を観てましたね。」と語るとローラさん「あなたならどうする?という問いかけで製作していたのでそう思ってくれて嬉しいです。」と笑いながらクリス監督と顔を見合わせた。映画の内容とはうって変わって終始和やかな記者会見となった。
(菅野奈緒美)

※2005年6月、シネクイント、シネ・リーブルほかにてロードショー!
□作品紹介
オープン・ウォーター