「Jam Films」シリーズがさらなる新機軸を開拓したのが、五人の監督が描く女性映画「female」。
映画を完成して披露試写会が都内で行われ舞台挨拶が行われた。

篠塚監督:「桃」を撮った時はちょうど桃の季節でした。原作を読んで初めはわけがわかりませんでした。姫野さんの「ツ、イ、ラ、ク」を読んでみて、初めて理解が出来るようになりました。長谷川京子さんが「いかに桃を食べるか」がテーマです。桃はぐちゅぐちゅ、食べるものだけではないということを表現しました。
作品が1番最初なので忘れられないかどうか心配です。
野村恵理さんの表情が、たまに本当に長谷川さんに似ていて良かった。やけに頑張ってくれました(笑)
順番を決めるのが一番大変だったんじゃないですか? だけどメリハリがあっていい順番だと思います。挿入のダンスにパワーが感じられた。
西野監督:当初、テーマが「エロ」ということで大変困惑しました。原作を読んでみて、作家さんからも躊躇が感じられてそれが自分の躊躇と重なった。そんな気持ちで撮りました。
少年の性の芽生えを女性を主体にして映画化するのはとても苦労しました。
大塚寧々さんは同姓からみても、アンタッチャブルで色気があり、みずみずしい肌に吸い込まれそうでした。
森田君は現在中学2年生。セクシーに育っています。
他の作品を見て、息が上がってしまいました。さすが!だと思われる監督の面々でした。自作は息抜きとして観てください。
塚本監督:原作は気に入りました。水面下の女性の無意識にでる力強さを感じた。描く女性の悲しさよりもむしろ石田さんが演じたことにより大らかさを感じました。同時につかみ所のなさも感じましたけど。最終的には愛すべきキャラクターになったので良かったです。デジタル合成を初めて使ってしまいました。
石田えりさんは20年前に写真集をみて一目ぼれしていていつか撮りたいとは思ってました。撮影中は色々ありましたが、最後はなんとかなりました。
年賀状に、「大好き」と書かれるまでに!(笑)
小林薫さん・・やりやすかった。謎めいたエロ親父を演じてくれています。
加瀬君・・・断られる覚悟でしたが、逆に良い方に受け取ってくれてイイヤツだなと!
ピンクレディーのダンスは賛否両論でした。挿入のダンスに負けたかな? 
個人的には「女神のかかと」が好きです。
廣木監督:濃いメンバーで色気なしの作品。ラストにマニア系のエロを取り入れました!
このシリーズ通して見ると、ガツンとパワーがあるので少々疲れます。自作のみお笑い担当です。ハハハ。

■作品紹介
『Jam Films female』