1954年に第1作目が公開されて以来、半世紀にわたり人気を集めた邦画史上最大のシリーズ『ゴジラ』。ゴジラ生誕50周年で最後のゴジラ作品となる今年、日本各地では大変な盛り上がりを見せている。
そこで、日本が世界に誇る大怪獣“ゴジラ”の30枚組DVDBOX「ゴジラFINALBOX」の発売と、最後の映画作品となる『ゴジラFINALWARS』の公開を記念して、ゴジラキャンペーンが開催されている。このキャンペーンの一環として、本日HMV渋谷に初代ゴジラスーツアクターの中島春雄氏と本作『ゴジラFINALWARS』ほか数多くのゴジラ作品に出演している佐原健二氏をゲストに迎え、トークショー&サイン会などを行うイベントが開催された。
会場には整理券を配布された熱狂的な多くのゴジラファンの姿。お二方登壇で皆の心もより一層高ぶりを見せている中トークショーが始まった。

Q.今回『ゴジラFINALWARS』という事ですが。
佐原氏:「27作中13作出演していて、僕が1番ゴジラと関わりがある俳優と言われているんですが、皆さんにこうして認められ本当に有難いです。そしてFINALにも出させて頂いて大変光栄です。」

Q.一番心に残っている敵(相手)は?
佐原氏:「ラドンですかね。1番ラドンが僕のいろんな意味での特撮に絡んでいく最初の仕事だったので。本田先生は「常に自分の心理状態でやりなさい」とアドバイスをくれました。」

Q.最初ゴジラ役をもらった時はそんな感じでしたか?
中原氏:「“ゴジラ”という題名しか聞かされなくてスタッフや誰に聞いてもゴジラを知っている人がいなくて困りました。それで、僕は動物園に行ったんです。熊や象の歩き方、すり足がとても参考になり何日も通いつめた甲斐ありました。人間的な動きは絶対NGだったんですよ。」

Q.引退してからゴジラシリーズ見ていますか?
中原氏:「毎回見てます。でも、立ち回りが出来ていない。僕の時には相手がいても一人芝居をやっているような感じで立ち回りをしていたが。たぶん、今のゴジラは人間に合わせて作ってないから動きづらいんでしょう。僕の時には全てオーダーメイドでサイズに合わせて作っていましたから。今のゴジラを被ればどんな感じだか分かるんですけどね笑)」

トークショーはゴジラに関しての裏話で大いに盛り上がった。そして本日整理券での大抽選会という企画が行われ当たったラッキーな15名にはミニチュアゴジラ、そしてお二方からのサインという豪華なプレゼントが用意されるとの盛り沢山な内容になった。

佐原氏、中原氏そして多くの初代スタッフ達が作り、築き上げてきたゴジラシリーズもいよいよファイナルを迎える事となる。監督にはあの『あずみ』で素晴らしい演出を手がけた北村龍平監督に白羽の矢が立った。さて、長年続いてきたこのシリーズ結末には一体何が待ち受けているのであろう。ゴジラファンならずとも必見だ。
(菅野奈緒美)