完全無欠の女優誕生!『シモーヌ』監督アンドリュー・ニコル、レイチェル・ロバーツ来日
オードリー・ヘプバーンの微笑み、ジョディ・フォスターの演技力、キャメロン・ディアスのプロポーション、ジュリア・ロバーツのスターオーラ…。そのすべてを兼ね備えた女優がいたらどうなるだろう?落ち目の映画監督がCGで思い通りの女優をつくったら人々が彼女の虜になりアカデミー賞にノミネートされてしまい、さて一体どうする?という大胆かつ誰もが夢見るストーリーの『シモーヌ』。監督は『トゥルーマン・ショー』の脚本や『ガダカ』で監督デビューしたアンドリュー・ニコル。主人公の映画監督にアル・パチーノ、彼を窮地に追い込む彼の映画のわがまま主演女優役にウィノナ・ライダー、映画会社の経営者で彼の元・妻にキャサリン・キーナー。そして、劇中で人々を虜にしてしまう完全無欠のCG女優・シモーヌを演じるのはスーパーモデルのレイチェル・ロバーツ。来日会見では、アンドリュー・ニコル監督とレイチェル・ロバーツが作品について語った。
Q.初出演で大作に出演されていかがですか?
A.レイチェル・ロバーツ「名優アル・パチーノと共演するということでかなりナーバスになってました。撮影時は5キロ痩せました。」
監督「シモーヌ役はキャスティングにすごく苦労しました。彼女を演じるには、美しいこと、才能があること、加えて無名であることが条件でしたので。そういう方はたいがいちゃんとエージェントがついてしまっているんですよ。ですからレイチェルを探し出すことができてよかったです。」
Q.ストーリーの発想はどこから?
A.監督「インスピレーションの一つは、現代のテクノロジーの進化です。二つめは、ハリウッドのセレブの存在。人々は自分の家族のことよりもセレブの日常に詳しかったりする。しかし、セレブというものは存在しないもの。彼らは、人々に見てもらいたいイメージを演じているのすぎないのです。それでも人々はセレブが出てくれば嘘でも本当でも信じている。その皮肉を描きたかったんです。映画の中でもアル・パチーノ演じる映画監督タランスキーが”シモーヌは存在しない”と言っても誰も信じないというのを描きました。」
Q.CG女優を演じるにあたって監督からはどういう演技指導がありましたか?
A.レイチェル「演技はすごく苦労しました。一分間まばたきをしてはいけなかったり、話す時に手振りをしないように気をつけました。」
Q.主人公のタランスキーという名前は、ある映画監督の名前をくっつけたような…A.監督「正解は、タランティーノとタルコフスキーだよ!」
☆『シモーヌ』は9月13日から日劇3他、全国東宝洋画系にて降臨!!
□作品紹介
『シモーヌ』
□公式ページ
『シモーヌ』
(綿野かおり)