細川岳、地元大阪にて映画『佐々木、イン、マイマイン』舞台挨拶に登壇！「28年間生きてきた、僕の生き様」と感激のコメント

11月27日（金）より全国公開中の映画『佐々木、イン、マイマイン』関西公開記念舞台挨拶のレポートが届いた。

映画『佐々木、イン、マイマイン』の関西公開を記念して11月29日、大阪ステーションシティシネマにて13:50の回上映後に舞台挨拶がおこなわれ、内山拓也監督、出演の細川岳、萩原みのり、森優作が登壇した。

同作は、鳴かず飛ばずの日々を送る27歳・悠二が、高校時代に圧倒的な存在感を放っていた同級生・佐々木と仲間たちとの日々を思い起こしながら、現在の自分と向き合っていく物語。

出演者の細川は大阪出身。今回は、作品のキーマンである佐々木役だけではなく、原案と脚本も担当。「登場人物全員にモデルがいて、これまで出会ったいろんな人物をハイブリッドしてキャラクターを作りました」と自分の青春時代をモチーフにストーリーを練り上げたという。

悠二の同棲相手・ユキに扮した萩原は、「細川さんから『出て欲しい』と直接オファーをいただきました。あるオーディションを受けたとき細川さんと一緒になり、彼の芝居に一目惚れをしたんです。でも名前を聞きそびれて、眠れない日々を過ごしていました。本当に片思いみたいな感じでした。そのあと、自分の主演映画が公開されたとき劇場へ観に来てくれて、走って追いかけて名前を聞きました。『この役者を知っていたい』と思い、連絡を取るようになりました。そして、『ユキ役をお願いしたい』と言われました」と経緯を話す。

細川は、萩原の芝居について「萩原さんの主演映画『お嬢ちゃん』を観に行ったとき、『名前を教えてください』と声をかけてもらったんです。萩原さんは、誰にも媚びていない芝居をするところが魅力的。『お嬢ちゃん』を観たとき、ユキ役は萩原みのりがいいと思って、内山監督に相談しました」と絶賛した。

脚本がまだ形になっていない段階から本作にかかわってきたという森は、「萩原さんが出てくれるなんて思っていなかったし、藤原季節が主演をつとめるとか、もう『すごいな』って。まるでお客さんみたいな感じです。内山監督、細川くんの熱がそうさせたのではないでしょうか」と、全国公開されるほど大きな展開になったことに驚いた様子。

悠二役の藤原季節について、萩原は「5、6年前くらいから友だち。仕事をしたのは初めてですが、東京のお兄ちゃんみたいな人。お互いにすごく格好悪い瞬間も知っていて、かなりさらけ出してきた。そうやって今まで積み重ねてきた1日、1日がちゃんと画に写れば悠二とユキになると思っていました」と、自分たちの関係性を信じて芝居をしたという。

細川は、佐々木役に関して「自分とはあまりにもかけ離れている人物。でもそのおもしろいやつを映画の中で超えなきゃいけないのに、それを超える作業がうまくいかなくて、リハーサルでも佐々木に達していなかった。それでも季節、森くん、みんながお前は佐々木だって接してくれて。僕はそこにのっかるだけでよくて、そうしたらおもしろがって笑ってくれて。こうやって佐々木という人物を作っていきました」

内山監督は「この作品は僕の長編デビュー。僕含めて、萩原みのりも、森優作も細川岳が大好きなんです。彼のためならなんでもできるくらい、すごい俳優。彼の地元・大阪に舞台挨拶で来ることができてすごく嬉しい」と喜び、細川は「『佐々木、イン、マイマイン』は28年間生きてきた、僕の生き様です」と作品への思い入れを口にした。

『佐々木、イン、マイマイン』は全国公開中。

（レポート：田辺ユウキ）