リーアム・ニーソン主演作『スノー・ロワイヤル』が、6月7日(金)より全国公開となります。

プロデューサーは『パルプ・フィクション』『ジャンゴ 繋がれざる者』のマイケル・シャンバーグ。監督を務めたノルウェーの鬼才、ハンス・ペテル・モランドがステラン・スカルスガルド主演で製作した自身の監督作『ファイティング・ダディ 怒りの除雪車』(2014)をハリウッドでセルフリメイク。共演は『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のローラ・ダーン、『オリエント急行殺人事件』のトム・ベイトマン、『デイ・アフター・トゥモロー』のエミー・ロッサム。猛烈にバイオレントながらも痛烈に可笑しい、リーアム・ニーソンの新たな復讐劇がついに日本で公開。

4/29にTBSラジオ「アフター6ジャンクション」で放送された“みんなの「推しリーアム」は「何ニーソン」?リーアム・ニーソン総選挙”の際にゲストとして登場し、リーアムへの愛を語った映画評論家の真魚八重子氏と映画ライターのてらさわホーク氏が本日再び顔を合わせ、ディープなトークを繰り広げました。

TBSラジオ「アフター6ジャンクション」Presents『スノー・ロワイヤル』特別試写会
日時:5月28日(火)
場所:神楽座(千代田区富士見2-13-12 KADOKAWA富士見ビル1F)
登壇者:真魚八重子さん(映画評論家)、てらさわホークさん(映画ライター)

本日試写会に訪れた観客は熱心なリスナーが多く、すでに総選挙の回の放送もほぼ全員がチェック済みで映画への準備は万端。トークイベントに登壇した真魚氏とてらさわ氏。「知的なリーアムニーソンが好きです」という真魚氏のゆるい自己紹介にも会場からは温かな拍手が送られ、アットホームな雰囲気に。

さっそく話は、総選挙の話に及び、結果(※ランキングは下記参照)を受けての感想を聞かれると、真魚氏は「最近のアクションものが多かったですね。『プルートで朝食を』や『アフターライフ』のようなマイナーな作品が好きな私は、もうちょっと地味な作品があってもよかったのになと思いました」と正直に答える。一方てらさわ氏は「なかなか変なランキングでしたよね。あの人はいろいろな仕事をするけれども、あの10本の中でリーアムが真面目にやった仕事って何本あったんだろう?ってかんじです(笑)いつもいい仕事はしているけど、本人の入れ込み具合はどうなのか気になる。以前は『シンドラーのリスト』などの文芸超大作もやっていたけど、最近は“アクション”と“特別出演枠”のふたつの仕事で回っている」という冷静な分析に会場は大爆笑。それを受け真魚氏も「本当に好きな出演作とそうでもない作品が何なのか、一度本人に聞いてみたいですね」と相槌を打った。

そんなリーアムの最新作である『スノー・ロワイヤル』の話になると、真魚氏は「とても面白かったですね。いつもは元殺し屋や、元傭兵みたいな背景のある男を演じることが多いけれど、今回はただの除雪作業員。過去はとくにないけど、なんとなく強い。リーアムだから納得してしまう役なんですね。犯罪小説を読んで人殺しをするって、器用な人だなと思いました。通信空手みたい」。てらさわ氏は「映画をみて改めて「でかい」と思いました(笑)そしていつにもまして目が座っている気がしました。もはや復讐の精霊的な」とそれぞれ独特な感想を述べる二人。さらに映画のみどころについて、「今回は“銃器”でなく“重機”の扱いがみどころ。思わず「えっ!」と言ってしまいます」とてらさわ氏がアピールすると、真魚氏は「私は本作の元となった『ファイティング・ダディ 怒りの除雪車』と本作を見比べてほしいです。もう完コピなんですよ」と述べる。「ぼくも真魚さんに言われて観てみたら本当に完コピ。おんなじシーンがいくつもありました。Amazonプライムで観ることができるので、ぜひ本作を観た後に時間を空けずに観てほしい。なんなら今日帰りの電車の中で見てもらいたいくらいです」と映画の新たな楽しみ方を伝授した。
個性豊かなキャラクターがたくさん登場する本作の“推しメン”を聞かれると、真魚氏は「いつも余計な一言を言ってしまうギャングの子分にハラハラしました」、てらさわ氏は「禿げた乙女な中年マフィア幹部がよかった」と明かす。さらに真魚氏が「それぞれの個性とセリフがすべて伏線になっているのが本作の面白いところ。伏線の回収がとてもうまいんです」と、てらさわ氏は「あといちいち洒落ているんです。エンドクレジットも気が利いている」と大絶賛。

イベント最後の挨拶では「本作は笑える白いフィルムノワールというかんじ。一応スリラーの要素もあって、コメディやアクションでは片づけられない魅力があります(真魚氏)」「新しい、見たことのないものがいっぱい出てきますが、その要素とリーアムの化学反応が素晴らしい。たるむところが一瞬もない、なかなかない変な映画となっているのでぜひ楽しんでください(てらさわ氏)」と作品の魅力をアピールした。

※“みんなの「推しリーアム」は「何ニーソン」?リーアム・ニーソン総選挙“結果
1 位 スターウォーズ エピソード 1
2 位 ダークマン
3 位 96 時間
4 位 怪物はささやく
5 位 THE GREY 凍える太陽
6 位 誘拐の掟
7 位 レゴムービー
8 位 沈黙 -サイレンス-
9 位 シンドラーのリスト
10 位 フライト・ゲーム

監督:ハンス・ペテル・モランド(『ファイティング・ダディ 怒りの除雪車』)
出演:リーアム・ニーソン、ローラ・ダーン、トム・ベイトマン、エミー・ロッサム、ジュリア・ジョーンズ、ウィリアム・フォーサイス
原案:『ファイティング・ダディ 怒りの除雪車』 原題:Cold Pursuit 2019 年/アメリカ映画/シネスコ/119 分/PG12/snowroyale.jp
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